この記事では、洗濯機かさ上げのデメリットについて書いています。
「かさ上げ」とはその名の通り、洗濯機の下にモノを置いて脚の高さを上げることです。
排水ホースの位置が合わないときやホースをつぶしてしまうとき、振動音が気になるときなどにかさ上げを行います。
引越し先や新居で洗濯機かさ上げが必要になったという方も多いのではないでしょうか。
ただ、気になるのは「洗濯機かさ上げのデメリット」
洗濯機かさ上げは必要ないという声もあります…。
どのようなグッズを買えば良いかも分からないですよね…。
そんな方に、今回は「洗濯機のかさ上げ」について様々な事を紹介します!
洗濯機かさ上げのデメリット
それでは早速、洗濯機かさ上げのデメリットについて紹介します。
洗濯機のかさ上げには次の4つのデメリットがあります。
- 取付後の使用感の変化
- 給水用の蛇口にぶつかる恐れ
- 一人での作業が困難
- 費用がかかる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
取付後の使用感の変化
一つ目のデメリットは「取付後の使用感に変化」を感じる場合。
使用するグッズにもよりますが、かさ上げにより洗濯機の位置が高くなります。
全自動式洗濯機の洗濯物の投入口の高さはおよそ100cm前後。
(参考:Panasonic公式サイト)
かさ上げする高さによりますが、小柄な方は洗濯物が出し入れしにくくなる可能性があります。
また、高さが変わることで圧迫感を感じる方もいるようです。
ドラム式洗濯機のフタは横開きなので使用感にさほど違いです!
給水用の蛇口にぶつかる恐れ
次に、洗濯機の高さによって給水用の蛇口にぶつかってしまう恐れがあること。
全自動式洗濯機では、使用する際にフタが上に開きます。
給水用の蛇口との接触を防ぐにはフタを上げたときの高さを考慮する事が必要です。
我が家の全自動洗濯機はフタを開けたときに給水用蛇口にガッツリぶつかります。
洗濯物の出し入れや使用後の水気を乾燥させるために開放したいのに、すぐにフタが閉じてしまいプチストレスに…。
フタの開け閉めが難しい場合は水栓の位置を変えられる製品の購入、交換などが必要な場合も。
かさ上げを行う際は、洗濯機本体+フタと洗濯用の給水蛇口の高さを検討してから行いましょう。
一人での作業が困難
三つ目のデメリットは「一人での作業が困難」ということ。
洗濯機はかなり重いです。一人での作業は困難。
10㎏のタイプの全自動洗濯機が45㎏ほど、ドラム式なら85㎏ほどの重みがあります。
少なくとも大人の男性二人がかりでの作業と考えた方がよいでしょう。
また、給排水用のホースがしっかり取付られていないと水漏れが発生する場合も。
故障や指をはさむなどケガの恐れも考えられます。
可能であれば、複数人で行うか業者にお願いしましょう。
費用がかかる
最後は「費用がかかる」です。
一人での作業が難しいことを先ほど説明しました。
自分での作業をあきらめ、業者にお願いする場合は費用が発生します。
地域やサービスによって違いはありますが、価格は2~3万円程度です。
また、かさ上げに使用するグッズも購入しなければなりません。
かさ上げ台にはいくつか種類があり、価格もさまざま。
かさ上げには少なからず費用が発生することを覚えておきましょう。
洗濯機かさ上げ本当は必要ない?
デメリットをお伝えしましたが、本当にかさ上げをする必要はあるのでしょうか?
結論から言うと「かさ上げは必要」です。
横開きのドラム式は設置後の高さの変化はあまり感じず、むしろ高くなって使いやすくなったという声もあります。
全自動洗濯機で高さが変わってもさほど問題を感じない方も多いです!
設置さえ完了すれば、かさ上げ台は洗濯機をとても利用しやすくしてくれますし、防音対策などうれしい効果も。
実はかさ上げにはメリットもたくさんあります。
ここからは、メリットについて詳しく見ていきましょう!
洗濯機かさ上げのメリット
かさ上げのメリットは主に以下の4点挙げられます。
- カビや悪臭の防止
- 騒音や振動防止
- 掃除がしやすい
- 排水ホースの破損防止
カビや悪臭の防止
一つ目のメリットは「カビや悪臭の防止」。
洗濯機の設置場所は洗面所など、水気の多い場所です。
洗濯機周りのカビやにおいが気になる場合、かさ上げをしてみましょう。
かさ上げ台の設置で、洗濯機と床や防水パンとの間に物理的にすき間ができます。
すき間に空気が通り、カビや雑菌の繁殖、悪臭を防ぐことで洗濯機まわりが衛生的になります。
騒音・振動防止
かさ上げで洗濯機の振動音を抑えられるメリットもあります。
洗濯機は脱水時に大きな音を出すため、稼働音が気になる方も多いですよね?
特にアパートやマンションなどの賃貸住宅では洗濯の時間にも気を使います。
洗濯機の稼働音は振動で伝わるため、振動しなければ音は響きません。
防振対策をしているかさ上げグッズならば、振動による騒音を軽減が可能です。
特に据え置きタイプの防振ゴムはかなり効果的なので、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
掃除がしやすい
掃除がしやすくなることもかさ上げ台のメリットの一つ。
実は、衣類を扱う洗濯機の周りは多くのほこりが溜まります。
しかし、洗濯機と床や防水パンの間には隙間がなく、掃除ができません。
洗濯機のホース類を全部抜いて移動させて掃除!なんてことはできず、結局そのまま放置することに…。
かさ上げ台を設置すれば、空間ができるため掃除もラクラクです。
洗濯機のスキマにものを落としてしまってもすぐに拾うことができるのも、私的には嬉しいポイント!
小さなことですが、日々のストレスがちょっとなくなりますね。
排水ホースの破損防止
四つ目のメリットは排水ホースの破損を防ぐことです。
床や防水パンと洗濯機の間に隙間がないと、排水ホースが圧迫されて破損する場合やうまく排水されない事があります。
ホースの破損は見えにくいため気づかずに漏水事故につながることも…。
かさ上げすることで隙間ができ、洗濯機と排水ホースの接触がなくなります。
破損してしまっている間は洗濯機も使えません…。
かさ上げを煩わしく思って行わずに排水ホースが破損した場合、余計に手間と費用がかかりますね…。
洗濯機かさ上げおすすめグッズ
具体的にどのような洗濯機かさ上げグッズがあるのでしょうか?
大きく分けて3つのタイプがあります。
- 防水パン
- 据え置きタイプ
- キャスター付タイプ
それぞれの特徴について説明していきましょう。
防水パン
「防水パン」には枠ありと枠なしのものがあります。
かさ上げのメリットを求めるのであれば、枠なしタイプがおすすめです。
枠なしタイプの防水パンは四隅に洗濯機を置くでっぱりがあり、四隅以外は空間になっています。
接地面以外の空間が大きく開いていて手や道具が入れやすく、排水口の掃除もお手軽です。
枠ありタイプは全体に外枠があり、内側のみ空間になっています。
外枠と洗濯機との隙間はほとんどないため、枠なしより掃除しにくいでしょう。
防水パンは弾力性に優れた素材を使用している商品もあり、稼働時の防音対策にも。
耐久性も優れており、長く使い続けられるのが特徴です。
価格は形状によって変わりますが、~10,000円程度で購入できます。
据え置きタイプ
賃貸などでもともと防水パンが設置されていても使用できるのが「据え置きタイプ」。
洗濯機を設置する下の四隅にひとつずつ据え置きタイプのグッズを置いて使用します。
ゴム製やポリプロピレン製など素材やデザインもさまざま。
特に防振ゴムの製品は防振・防音効果が期待できます。
かさ上げする高さも選ぶことができ、中には二つ重ねて使用できる製品もあります。
使用しているうちにズレてくる可能性があるため、設置の際は平行した部分に置く必要があります。
価格は数千円程度で購入できるものが主流。
安くかさ上げをしたいなら据え置きタイプを購入してみてはいかがでしょうか。
キャスター付タイプ
洗濯機を固定せず、動かしてしっかり掃除したい方におすすめなのが「キャスター付タイプ」です。
サイズ調節が可能な製品や四隅に大型ジャッキでしっかりと固定できる製品など欲しい機能によって製品を選ぶことができます。
ただ、大きな地震の際などに動く可能性があることは注意しておきましょう!
ストッパーをかければ通常は動きませんが、万が一に備え、しっかり固定できるジャッキ付の製品を選ぶと安心でしょう。
デメリットもありますが、大型で重い洗濯機が動かせるのはやはり大きなメリットですよね。
価格は~5,000円ほどで購入できる製品が多いです。
キャスター付タイプは特有のデメリットがあります。
詳しくは「洗濯機のキャスターはおすすめしない!やめた方がいいデメリット」でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
■かさ上げのデメリット
- 取付後の使用感の変化
- 給水用の蛇口にぶつかる
- 一人での作業が困難
- 費用がかかる
■かさ上げのメリット
- カビや悪臭の防止
- 騒音や振動防止
- 掃除がしやすい
- 排水ホースの破損防止
■洗濯機のかさ上げおすすめグッズ
- かさ上げタイプの防水パン
- 据え置きタイプ
- キャスター付タイプ
初期投資として、少し負担のある洗濯機のかさ上げ。
ですが、かさ上げには掃除や衛生・防音対策などたくさんのメリットがあり、格段に便利で快適に過ごせます!
使用していないときと比べて格段に洗濯機周りのお手入れがぐっとラクになりますよ。
引越しや買い替えの際にはぜひ検討してみてください!