この記事は、グレアとノングレアの違いについて書いています。
ノートパソコンや液晶ディスプレイ・テレビのスペック表には、「グレア」や「ノングレア(またはアンチグレア)」という単語が使われていますよね??
皆さんはこの意味がわかりますか??
なんとなく、液晶パネルの種類が違うだろうな。という方も多いのではないでしょうか。
実は、グレアとノングレアの違いはディスプレイ・モニターを選ぶ時に重要な要素です!
「グレア」と「ノングレア」の違いがわからないままディスプレイを購入してしまい後悔するという失敗談も多いです!
失敗しないためにもしっかりと知識をつけて、自分にあったディスプレイを購入しましょう。
今回は「グレアとノングレアの違い」をテーマにどっちを選んだ方が良いのかをご紹介します。
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「グレア」と「ノングレア」の違いとは
それでは早速、グレアとノングレアを比較していきます。
そもそも「グレア」、「ノングレア」とは液晶ディスプレイ表面の状態を指す言葉です。
グレア=光沢あり
ノングレア=光沢なし
ということを表わしています!
ディスプレイの違いは「光沢があるかないか」という訳です。
23インチ二枚はでかすぎた机に収まりきらないよぅ
— ゆ→な (@aquablue___) January 6, 2017
グレアとノングレアの差が違和感Max pic.twitter.com/kDWnkglSNN
※右がグレア・左がノングレアのモニター
ただ、光沢の有り無しを言われたところでどっちが良いのかよくわからないですよね…
ここからはグレアディスプレイとノングレアディスプレイのメリット/デメリットを紹介していきます。
グレアとノングレアの大きな違いは「映り込み」
先程ご説明した通り、グレアとノングレアの違いは、「光沢があるか、ないか」です。
この光沢のある/なしによって、映像の印象が大きく変わります。
ディスプレイは映像を見るものなので、光沢の有り無しは非常に重要な要素になってきます!
一般的に、グレアディスプレイの方がコントラストが高く、色鮮やかな映像を楽しめると言われています。
「コントラスト」とは、画面上の白い部分と黒い部分との明るさ(輝度)の比率のこと。 コントラストが上がると、画面上の色が表示されている部分はより明るくなりますが、黒い部分の明るさは変わりません。輝度の差が強調されるのが特徴です。
引用:株式会社EIZO‐コントラスト・ブライトネスとは?‐
少し前からネットの動画配信サービスが普及し始めましたよね?
例えば、DAZNやネットフリックスなどです。
普及にしたことにより、ノートパソコンでも多くの方が映像を見る機会が増えました。
映像を綺麗に見るためにも、光沢ありのグレアディスプレイを搭載するPCが増えてきたという背景もあったりします♪
じゃあ、グレア買っとけば問題ないって事??
そうだとしたら記事にしないよ…
大きなデメリットがあるよ!
そうです…グレアディスプレイには、大きな弱点があるんです。
それは「光の映り込み」です。
蛍光灯の光が液晶ディスプレイに映り込んで邪魔になってしまうこともあれば、電源OFFの状態だと「鏡」の様になってしまいます…
もし、iphoneをお持ちの方で画面保護フィルムを貼っていない方は画面を一度ロックするか、電源を切ってみてください。
画面が真っ暗になると、鏡の様に自分が映し出されていますよね?
これがグレアディスプレイの大きな弱点です…
自分が映る事なんて別に気にならないという方もいるかもしれません。
しかし、映画などを見ている時でも暗いシーンや夜のシーンなんかでも、光が反射しやすいので映像が見づらくなってしまいます…
テレビやディスプレイを窓の近くに置いているという方は日差しが入ってくると、ほとんど見えません…
置き場所にも注意しないといけないので、グレアディスプレイはあまりオススメしていません!
光沢のあるグレアディスプレイは、光が映り込みやすい
それに対して光沢のないノングレアディスプレイでは、映り込んだ光の輪郭がぼんやりしています。
まったくないというわけではありませんが、気にならない程度です。
ノングレアディスプレイでは、光がぼんやりと映り込むので、あまり気になりません。
液晶ディスプレイに光が映り込むと、眼精疲労の原因になりやすいと言われています。
作業中にほかのものが映り込めば、集中力が途切れてしまうという事もあると思います。
そのため、文書作成や情報収集などを目的としたビジネス向けノートパソコンでは、ノングレアディスプレイがよく採用されています。
皆さんのオフィスでも多くはノングレアディスプレイが採用されているのではないでしょうか?
先程まで説明した様にビジネス向けPCの場合はグレアである必要性がないという理由が多いですよ♪
グレアとノングレアで値段の違いはある?
次に値段の差をご説明します。
価格はピンからキリまでありますし、他の部分(リフレッシュレートなど)も関わってくるので一概には言えません。
あくまでも同じ性能でグレアとノングレアを比較した場合は、安いのはグレアディスプレイで、ノングレアのほうがやや価格が高めです。
値段で言うと3,000円ほど違います!
ただ、値段が安いからといってグレアディスプレイを選ぶのは間違いです。アナタに合ったディスプレイを選ぶべきです!
グレアとノングレアどっちを選ぶべき?
どらちのディスプレイもメリット・デメリットがあります。
どっちが良いという訳ではなくて、アナタが使う目的によって決めるべきです。
用途に応じて、適切なディスプレイを選ぶのが失敗しない買い方です♪
写真や動画を色鮮やかに楽しみたいならグレアディスプレイ
作業が中心ならノングレアディスプレイ
この様に選ぶことを私はオススメします。
動画配信サービスで映画を楽しみたい人はグレアディスプレイを買うべきです。
仕事(文書作成)のためにディスプレイを買うならノングレアを選んだ方が目にも優しいです!
一番のオススメは「ハーフグレア」ディスプレイ
皆さん、「ハーフグレア」というディスプレイは聞いたことがありますか?
グレアとノングレアの2種類のほかに、実は「ハーフグレア」と呼ばれるタイプも存在します。
ハーフと聞くと単純に光沢が半分だと思うもしれませんが、実際には「やや光沢の弱いグレアディスプレイ」という方が私が使用した感じだと正しいです!
ハーフグレア(半光沢)の液晶ディスプレイは光の映り込みはしっかりありますが、グレアよりもやや弱めという印象です。
光沢がやや抑えられているので、グレアタイプよりも光の映り込みが抑えられています。
ノングレアに比べてコントラストが高く、色鮮やかな映像を楽しめるのが最大のメリット!
デメリットは価格が高く、採用している製品が少ない点が挙げられます。
人によっては思ったほど映り込みが抑えられていないと感じる方もいるかもしれません。
ただ、ハーフグレアを採用している製品はコストが高くなるぶん丁寧に作られており、全体的な完成度も高いように私は感じました。
ちなみにタッチ対応モデルでは、ほとんどグレアディスプレイを採用しています。
ノートパソコンではタッチ対応のビジネスモデルがハーフグレアの液晶ディスプレイを採用していることが多いようです。
まとめ
- 主に動画や写真などの映像を楽しみたい人はグレアタイプ
- 仕事で文書作成などの作業に使うならノングレア
- 多少コストがかかっても見やすさと美しさを両立したいならハーフグレア
アナタの使用目的にあったディスプレイを選ぶと大きな失敗はしないでしょう。
もちろん、人によってはグレアタイプを使うと目が異常に疲れてしまうという事もあります。
ディスプレイ選びを疎かにしてしまうと作業効率が悪くなります。
自分にあったディスプレイを選ぶようにしましょう。