この記事では、洗濯機の壊れやすいメーカーについて書いています。
日本における洗濯機の普及率はほぼ100%に近い水準となり、今や生活に欠かせない家電の一つとなっています。
現代の生活に不可欠な洗濯機ですが、価格は比較的高額で安いものでも数万円~、ドラム式のハイスペックモデルであれば30万円を超す製品も。
せっかく買うのであれば、故障しやすいメーカーの製品ではなく、長く使えるものを選びたいですよね。
そこで今回は、洗濯機の壊れやすいメーカーの特徴や理由について徹底解説します。
記事の後半には、故障しにくいメーカーの紹介もしていくので、洗濯機を選ぶ際に、ぜひ参考にしてくださいね。
洗濯機が壊れやすいメーカーはある?
それでは早速、洗濯機が壊れやすいメーカーはあるのか紹介していきます。
結論からお伝えをすると、壊れやすいメーカーは存在します。
買ってスグに壊れるという訳ではありませんが、他のメーカーよりも耐久性が低い掃除機があるんです…。
まず、最低限避けた方が良いのは、無名メーカーが販売をしているものでしょう。
もちろん、大手メーカーだからといって壊れないとは限りません。
購入するモデルや使い方によっては早く壊れてしまうモノもあります。
また、故障しやすいメーカーだけを気にするよりも、「普段の洗濯機の使用方法に気を付ける」というのも必要です!
洗濯機は多くの機器や部品から構成されているため、全く故障が起きないということはあり得ません。
ただ実際のところ、「故障が少ない」メーカーはいくつか存在しています。
故障が少ない製品を生み出すメーカーがある以上、そうではないメーカーは「壊れやすい」と考えることも…。
では、どのようなメーカーの製品が壊れやすいのでしょうか?
洗濯機が壊れやすいメーカーの特徴
洗濯機が故障しやすいメーカーの特徴には、以下の5点が挙げられます。
- モーターが弱い
- 部品が劣化しやすい
- 価格が極端に安い
- 誰も知らない無名メーカー
- ドラム式はやっぱり壊れやすい?
モーターが弱い
洗濯機におけるモーター部分は、洗濯や脱水などの動力をつかさどっています。
故障しやすいメーカーは、洗濯機の「要」とも言えるモーターが弱いのが特徴です。
モーターは経年劣化や水に濡れることで故障します。
洗濯機がきちんと動作しない場合には、モーターが故障または劣化している可能性が高いです。
モーターが故障してしまうと、洗濯機が使えなくなるため、修理や買い替えが必要になります。
部品が劣化しやすい
洗濯機は様々な部品から構成されています。
洗濯槽のプロペラ部分であるパルセーターや内部にあるベルトやベアリング、クラッチなど細かい部品は数え切れないほどです。
そして、これらの部品は洗濯や脱水のたびに酷使されています。
壊れやすいメーカーでは部品が弱く、劣化しやすいため、結果として故障に繋がります。
洗濯機から異音や大きな音が出るようになったら、細かい部品が劣化している可能性があります。
部品の故障もまた、修理が必要になるため、不便を余儀なくされるでしょう。
価格が極端に安い
洗濯機は基本的に縦型が5万円以上、ドラム式であれば15万円以上が相場です。
もちろん、価格の高い製品が絶対に良いものであるとは限りません。
しかし、安価な製品と比較すれば、部品や技術に必要なコストをしっかりかけて、製造されている可能性が高いです。
洗濯機の価格は製造コストに深く関係しています。
価格が安い製品は、製造コストを抑えるため、廉価な部品、粗略な製造過程で作られる恐れも。
最近では、安さが1番の魅力になっている家電は多数ありますよね?
機能を減らす事で安価を目指す「ジェネリック家電」といったものも最近は注目されており、気になる方は多いと思います。
「ジェネリック家電」は、先発医薬品の特許期間が過ぎた後、他のメーカーから製造・販売される「ジェネリック医薬品」から派生した家電キーワードです。
大手電機メーカーの商品開発サイクルは短いため、性能としては十分でもすぐに技術や部品の価値が下がってしまいます。 そうした技術や部品を特許を侵害しない形で利用して作られているが「ジェネリック家電」。
搭載されている機能は基本的にシンプルですが、比較的安価な上、性能は大手電機メーカーと比べても引けを取りません。
引用:価格.comアイテムナビ-ジェネリック家電‐
しかし従来からある大手メーカーの洗濯機と比べると、比較的壊れやすいといえます。
もちろん、企業努力で大手に劣らない製品も多数あります。
ただ、「安かろう 悪かろう」という言葉もあるように、やはり価格と壊れやすさの比例を感じる機会が多いことは否めません。
期間限定の一人暮らしで使うなど、使用年数が短くても良い方にはオススメです。
最低限の機能さえあれば良いという方は、試してみてはいかがでしょうか。
洗濯機のジェネリックに関しては、別記事でまとめています。せひ参考にしてください!
誰も知らない無名メーカー
また、誰も知らないような無名メーカーの製品を選ぶのも注意です。
最近は中国などの海外メーカーの製品でも、評判が良い製品があります。
特にAQUAは中国メーカーですが、日本の洗濯機業界でもおなじみの三洋電機の技術を引き継いでいます。
しかし、「最近の海外製品は悪くない!」と思い込むのは早計です。
メーカーは様々ありますが、長きに渡り愛される製品を製造・販売し続けているのには、理由があります。
冒頭で「どのメーカーを選んでも問題ない」と伝えたのはあくまでも、「多くの人が知っている有名メーカー」に限ったことです。
無名メーカーの製品は、スペックや機能に劣ることや、故障したときの対応がイマイチなことも…。
聞いたことのないメーカーの製品もまた、リスクが高いのでやめておきましょう。
ドラム式は負荷がかかりやすい
故障しやすいメーカーの特徴からは外れるのですが、ドラム式が壊れやすいという話、聞いたことありますよね?
実際のところ、メーカーの提示では縦型、ドラム式どちらも洗濯機の寿命は変わりません。
しかし、ユーザーの声を見ると「ドラム式は壊れやすい!」というのは多いです。
ドラム式が突然壊れた、ドラム式は壊れやすいと聞くけどやっぱりなのね…😱😱
— みっけ|自分軸手帳で日々しこう錯誤 (@mamamikke1) March 20, 2022
修理までしばらく手洗い&コインランドリー 生活😭コインランドリー の使い方勉強の機会と捉えよう😇
ドラム式のおかげでいつもふわふわだったタオル、部屋干ししたらガサガサ😇実は寿命来てたのね😇延命治療されてたのか🏥
ここ数日洗濯機がご機嫌ななめ🥺
— ちょこ (@eTnx2FAap5eZLvt) September 16, 2022
まだ3年なのに壊れそう。
ドラム式壊れやすいって本当なのね😭
ドラム式は、縦型と比較しても多くの部品を使っていて、構造が複雑に。
また、洗濯槽が斜めなので、稼働時に負荷がかかりやすいことも考えられます。
必ずしもドラム式が故障する、というわけではないですが構造上の理由から、縦型よりも壊れるリスクが高いと言えるでしょう。
別記事では、「ドラム式洗濯機は二度と買わない!」と感じた理由を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
【結論】洗濯機はどこのメーカーがいい?
ここまでは、壊れやすい洗濯機の特徴をお伝えしてきました。
さて、結論として洗濯機はどこのメーカーが良いのでしょうか。
人によって生活環境や家族構成は違うため、1番良いのはアナタの用途に合うものであることです。
しかし、そんなこと言われても何を買えばいいか分からない。という方も大勢いますよね?
そんな方の為に、壊れにくいと評判の良いメーカーをご紹介していきます♪
心配のない確かなメーカーで購入したいという方は、ぜひ参考にしてください!
- パナソニック
- 日立
- シャープ
パナソニック
おすすめメーカー1つ目は「パナソニック」。
パナソニックの製品の強みは、とにかくモーターや各部品が壊れにくい点です。
パナソニックの洗濯機を選ぶメリットは、以下3点が挙げられます。
- モーター/部品が壊れにくい
- ドラム式でも高い洗浄力
- 省エネも◎
パナソニック洗濯機のメリット
パナソニックの洗濯機を選ぶメリットは、先ほどの通り、モーターだけでなく部品全てが壊れにくいこと。
長期間使用しても、各部分が壊れにくいため長く愛用することができます。
また、「泡洗浄」など独自の技術により、高い洗浄力を持つのもパナソニックならでは。
一般的に縦型よりも汚れが落ちにくいとされたドラム式の弱点の改善に、注力してきたのもパナソニックです。
パナソニックの製品には「エコナビ」という機能が搭載されていて、省エネにも力を入れています。
衣類へのダメージが少なく、省エネという点でもドラム式の主流となっているヒートポンプ式乾燥。
あまり知られていませんが、パナソニックは世界で初めてヒートポンプ式乾燥搭載のドラム式洗濯機を発売したメーカーです。
洗剤の自動投入機能を初めて搭載したのもパナソニック。
ユーザーの使用感に常に目を向け、製品を開発しているところがパナソニックの魅力です。
パナソニック洗濯機の注意すべき点
魅力的な製品を販売しているパナソニックですが、「価格は高い」です。
パナソニックでは2020年より一部の製品に「メーカー指定価格」を導入しており、店頭での値引きが期待できなくなりました。
メーカー指定価格が敷かれているのは主にハイスペックモデルや特徴的な機能を持つ製品です。
パナソニックではさまざまな価格帯・スペックの製品を販売していますが、高い満足度を得られるのは、やはりある程度値の張る製品でしょう。
価格が高いということは、多くの場合スペックに直結しています。
購入には、それなりの出費が必要です。
日立
おすすめメーカー2つ目は「日立」。
日立もまた、モーターが故障しにくいメーカーです。
実は、日立は元々モーターのメーカー。
モーターにはこだわりがあるので、当然の結果ともいえるでしょう。
日立の洗濯機を選ぶメリットは、以下3点が挙げられます。
- モーターが壊れにくい
- ドラム式は乾燥が◎
- 高い洗浄力
日立の洗濯機を選ぶメリット
日立の洗濯機はモーターが壊れにくい点が大きなメリット。
モーターが故障してしまうと洗濯機は動かず、修理する場合の費用も高額になります。
洗濯機のモーターが丈夫であることが、大きなメリットですね。
乾燥の性能が高い点も◎。
しっかり乾燥させられるのはもちろん、衣類のシワを低減させる「風アイロン」で、洗濯機から取り出してそのまま着られるほど。
さきほどの続きですが、やっぱりこの機能はすごいと思います、「風アイロン」! pic.twitter.com/gq6jTzzM
— オレンジページ編集部 (@ORANGEPAGE_mag) September 27, 2012
日立は縦型にもドラム式にも、独自の「ナイアガラ洗浄」を搭載し、高い洗浄力を産み出しています。
洗浄・乾燥ともに高い機能を持つのが日立の魅力です。
日立の洗濯機の注意すべき点
日立は近年ドラム式の乾燥方式を変更し、この変更が長所と短所の両方をもたらしました。
購入を考える際には、注意しておきましょう。
日立のドラム式洗濯機は長年、日立独自のヒートリサイクル乾燥方式を採用していました。
ヒートリサイクル乾燥は省エネに優れ、消費電力・使用水量が少なさが魅力でしたが、一方で、乾燥後の洗濯物が「臭い!」「下水くさい!」など辛辣な意見が多数。
ユーザーの声を受けて、日立は2021年以降ヒートリサイクル乾燥を事実上廃止し、「風アイロン」を搭載しました。
風アイロンにより洗濯物のニオイ問題は解決したのですが、電気代は値上がりする結果に。
容量・洗濯12kg/6kgの最新型(BD-NX120HL)と2019年モデル(BD-NX120EL)を比較した場合、洗濯~乾燥までの電気代はそれぞれ、49円と26円になります(※)。
※消費電力はそれぞれ、BD-NX120HLが1,810Wh、BD-NX120ELが970Wh。
1kWhあたり27円で計算しています。
1回あたり23円の差、毎日洗濯~乾燥までを行うと1年で8,400円ほど電気代が値上がりします。
さらに、除湿方法が変更されたことで、使用水量も増えました。
6kgの洗濯~乾燥での使用水量は旧型が54Lに対し、最新型は84L、その差は30Lにもなります。
もちろん、日立の売りである乾燥機能はさらにUPし、風アイロン移行後は「ニオイが気にならない!」というユーザーの声は多くなっています。
しかし、電気代や水道代がエコなドラム式を考えている人は、注意しましょう。
シャープ
おすすめメーカー3つ目は「シャープ」。
シャープも故障しにくいメーカーとして挙げられます。
まれに部品部分に故障が出ることや「ドラム式で失敗した!」という声もありますが、決して多くはありません。
シャープの洗濯機を選ぶメリットは、以下3点が挙げられます。
- 価格が比較的お手頃
- 節水◎の縦型洗濯機も
- 独自のプラズマクラスター
シャープの洗濯機を選ぶメリット
シャープ洗濯機は、先述の2社と比較しても比較的安価なモデルが多くあります。
高いスペックの製品が安くなっていることもあるので、できるだけ価格を抑えて購入したい方にはおすすめです。
また、シャープには「穴なし槽」という独自の製品があります。
穴なし槽とはその名の通り、洗濯槽に穴がない製品です。
一般的な縦型洗濯機の洗濯槽には穴が空いていて、洗濯槽の外側にもう一回り大きな槽があり、そこに水を溜めて洗濯します。
つまり、見えている部分よりも大きな槽に水を溜める必要があり、たくさんの水が必要になるということ。
シャープの「穴なし槽」ではこの大きな槽がないため、使用水量が少なくなります。
できるだけ節水を考えた縦型洗濯機を考えている人は良いでしょう。
また、シャープと言えばプラズマクラスター。
プラズマクラスターを使用し、ドラム式では洗濯物を乾燥しながら、縦型では洗濯槽内にいれることで水洗いせずに除菌・消臭することができます。
プラズマクラスターや穴なし槽にこだわりがある人は、シャープ一択でしょう。
シャープの洗濯機の注意すべき点
シャープの洗濯機は、他のメーカーと比較して機能面であまり突出していません。
洗浄力や壊れにくさならパナソニック、乾燥機能なら日立、というように各社はそれぞれ強みがあります。
一方で、シャープは「穴なし槽」や「プラズマクラスター」以外の大きな特色が少ないです。
もちろん、節水性の高さや除菌・消臭機能は非常に大きなポイントですし、価格が抑えられている点も魅力的です。
ただ、洗濯機能や乾燥機能が著しく優れているか?という点では、少し注意すべきでしょう。
まとめ
今回は、洗濯機の壊れやすいメーカーについてまとめました。
洗濯機はどんなに優れたメーカーの製品でも、故障の可能性は少なからずあります。
初期不良や故障が起こるかどうかは、残念ながら運次第というところがあるでしょう。
したがって、どのメーカーの洗濯機が壊れにくいかを心配するよりも、日頃の使い方に気を付ける方が大切です。
洗濯機を長く愛用するポイントとしては、下記を守れば洗濯機を長く愛用できるでしょう。
・洗濯物を詰め込みすぎない
・洗剤を入れすぎない
・汚れ具合に応じて予洗いする
・定期的なメンテナンスをする
とはいえ、少しでも壊れるリスクが低い洗濯機を選びたいものですよね。
今回紹介した3社を中心に、あなたの生活に寄り添える一台を選べることを願っています!