この記事では、客先常駐に新人が一人でいくことについて書いています。
どうも、元ド底辺プログラマーゆうともです。
この記事に来ていただいた方、まだ間に合います!
そんな会社はやめた方がいい。
私は以前、客先常駐をメインとするIT企業に勤めていました。
そして、この記事のタイトルにもある通り、新人なのに1人で客先常駐に行かされました。
数カ月で身も心も疲労しましたし、現場での技術力も全く学べませんでした。
『今の技術レベルで客先に行っても大丈夫なのか』
『自社からは自分1人しか行かないのに客先の人たちとコミュニケーション取れるのか』
そんな不安に押しつぶられそうではないですか?
客先常駐に新人一人で行かせるのはあり得ないことです…
私も初めて会社を訪問したときは不安で一杯でしたし、一人で行くという事は周りは全てお客様なので気も休まりませんでした。
しかし、そんなすぐにやめる事なんて出来ないですよね…。
その気持ち分かります。
そこで、今回は「客先常駐に新人が一人で行く不安を解消する方法」をご紹介していきます。
客先常駐に新人が一人で行く不安
それでは早速、客先常駐に新人が一人で行く事についてご紹介していきます。
「転職しろ」と言われても、現実問題は転職活動には少し時間がかかります。
早くても1ヵ月はかかりますし、その間の客先常駐には一人で行かないといけません。
そんな不安は大きく分けて2つの要因があります。
それは「人間関係の不安」と「技術面の不安」です。
人間関係の不安
一人で客先に行くわけなので当然ですが、知り合いはいません。
周りの全員がお客様です。
もし、自社内の誰かと行ったり、既に常駐している上司がいるのであれば、
「なにかあった時に助けてくれる」
「常駐先のコードルールなど分からないの事があれば教えてくれる」
といった安心感があるので精神的にもラクです。
しかし、自分一人の場合は頼る相手はいません。
追い込むようでも申し訳ないですが、あなたが勤めている会社の代表が新人の自分という訳です。
もしも、大きなミスをしてしまったら取引自体に影響が出るので精神的に病みやすくなります。
例えば、昼休みに気晴らしが出来ればよいですが、1時間の間に出来る気晴らしは中々見つかりませんし話す相手も出来ない状態だとしんどいです。
最終的には精神が病んでしまいます。
技術面での不安
客先常駐というのは、「どのくらいのスキルが求められているのか」が分かりづらいです。
客先によっては非常に高い技術力を要求される場合もあります。
もし、作業中にわからない所があった場合、誰に聞きますか?
実際、アナタが聞くことになるのは客先のプロジェクトマネージャーでしょう。
複数の不明点が出てきた場合、会ったばかりの方に何回も聞く事が出来ますか?
自社内の上司がいれば非常に助かりますし、自社内の社員同士であれば、気軽に聞きやすいです。
まぁ私がいた会社の様に新人の私を「高度な技術が出来る何でも屋」として送り出すブラック企業は少ないと思いますが…。
私が勤めていた超絶ブラックのIT派遣企業が知りたい方は「【体験談】客先常駐はやばい?その理由を徹底解説」をご覧ください。
客先常駐に一人で行く不安を解消する方法
では、散々皆さんの不安を煽ったところで本題の『不安を解消する方法』をご紹介していきます!
人間関係の不安の解決法
人間関係の不安は2つの事を頭に入れておく事が大切です。
一つは、コミュニケーション=ホウレンソウだと思い込む。
要は、指示された事だけをやって求められる成果だけをきちんと出せば、作業員としての客先常駐では問題ありません。
こちらから何か提案するわけでもなく、基本の「報告・連絡・相談」が出来て、業務上のコミュニケーションが出来れば心配はいりません。
常駐先のチームの方たちとうまくなじめるか不安に感じたとしても、作業員なので雑談や飲み会に行かなくとも成果さえ出していればOKです。
指示された通りの結果を出すことでチームになじめなくても仕事はできていると評価されます。
アナタが常駐先に引き抜いてもらいたいと考えているのであれば、飲み会に積極的に参加して人間関係を深めたほうが引き抜かれる確率は高くなります。
私の知り合いでもコミュニケーション能力の高い方は実際に引き抜かれて転職していきました。
ただ、基本的には引き抜くことはあまり好ましくないので相当の実力がないと厳しいです。
もう1つは、仕事の相談を出来る方を2人見つけておく事。
常駐先の社内に相談できる人がいないと作業面で分からない事があった時に不安です。
相談できる人がいないことによる悲劇はよくあります。
これは雑談が出来る仲間を見つけるのではなく、「この人なら業務でわからない事があったら相談出来る」という人を見つければOKです。
1人ではなく2人な理由は簡単で、1人が何かの理由で会社を休んでいる時の為です。
一番よくないのが、無茶な仕事量を要求されて、交渉できずに引き受けて、誰にも相談できずに孤独を感じてうつ病になってしまうという最悪のパターンです。
特に、自分は仕事が出来ると思っている方や仕事を溜め込んでしまう意識の高い方に起こりがちな印象なので注意してください。
技術力の不安の解消法
技術力に関しては、客先常駐の新人は特に作業員としての派遣なので単純な雑用や検証作業しかさせてもらえません。
そうなってしまうとスキルアップは到底無理ですし、常駐先の社員が何か新しい技術を実践的に教えてくれる訳でもありません。
となると、独学で勉強を進めていくしかありません。
自分で参考書を買ったり、何か開発したりしていかないと若いうちは良いですが、年齢を増すごとに転職も出来なくなりますかね。
解消法としては、若いうちに転職するしかないです。
いくら独学で勉強をして技術力をアップしたとしても実践経験には勝てない部分があります。
これは仕方がないですが、転職の際には経験を重視してしまうのが面接官です。
しかし、『第二新卒』という年齢の皆さんであれば仕事の経験というよりも若さやITに対する姿勢を加味してくれるので転職しやすいです。
実際に、私も25歳の時に社内SEに転職しましたが、実務経験は他の応募者の方がありましたし、技術力も高かったです。
それでも私が選ばれたのは、他の応募者よりも若くて将来性があって、独学で勉強をする姿勢がよかったからと入社してから教わりました。
少し話は逸れますが、客先常駐から脱出して社内SEになれて本当によかったです。
社内SEは基本的に社内の社員がお客様なのでコミュニケーションもラクですし、納期設定も比較的甘いです。
残業もほとんどないですし、納期に追われて土日出勤する事もありません!
社内のサーバーを実験したり、配線をやり直すときはごく稀に土曜出勤がありますが、半年1回あるかないかです。
日付けもこっちで決めれるので旅行の予定とかも立てやすいですし。
そして何と言っても、接する人が変わることがないので全員知り合いなのがやりやすいです。
例えば、アプリの仕様を決めるときでも、その人がどんな部署でどんな仕事をしているのか分かります。
ちょっとした仕様変更でも何のためにそれが必要なのかが聞かなくてもわかるようになります。
自社の事なので当たり前ですが、客先常駐ではこれらのことを客先が変わるごとに一からやり直しになりますからね。
それが私は耐えられませんでした…。
客先常駐に新人一人で行く会社は辞めた方がいい
何度も言いますが、そんな会社は一日でも早くその会社を辞めた方が良いです。
まだ、右も左もわからない新人に一人で客先常駐に行かせるなんてあり得ないですよ!
いくらその新人が技術力がすごく高くて頭も良い、それに加えて人当たりも良いスーパー新人だとしても一人で行かせるのはあり得ないです。
一人で行くという事は周りは全員お客様です。
ただでさえ気を使うのに、新人のうちはそれほど大きな作業も出来ません。
基本的には単純な雑用や検証作業をする要員として送り込まれます。
そんな作業が続くとスキルなんてつきません。
今の職場で技術力をつけてから転職しようと思っていませんか?
技術力なんてつきませんよ。
一人で行く場合は教えてくれる方なんていないですからね。
そこに同じ会社の上司がいれば、作業について色々教えてくれます。
常駐側の社員も上司と新人の2人で仕事が出来るので振りやすいです。
しかし、一人の場合は出来る作業しか回ってきません。
そりゃそうですよね。他社の方の為に教育の時間なんて取るわけないですから。
ましてやお金を払ってきてもらっているのに、教育の時間なんて必要ないですし。
中でも私が辛かったのは、自社の集まりの時に、自分の同じタイミングで入社した同期の方が成長していく姿を見たときは心にきました。
入社のタイミングでは私の方が技術力も知識もあったはずなのに、同期は実戦で様々な技術を学んで成長していましたから。
もちろん、私も独学で勉強をしていましたが、実践経験には勝てません。
いくら自分で勉強しようと、実際にプログラミングを書いたりしていなければ評価には値しません。
新人の皆さんは転職市場では『第二新卒』と呼ばれる貴重な人材です。
行動するなら早いうちに転職をして自社開発や社内SEに転職すべきです。
私は幸いにも社内SEのホワイト企業に転職する事が出来たのでそんな毎日の不安ともお別れできました。
結論:客先常駐には将来がない
何度も言いますが、絶対に客先常駐はやめた方が良いです。
客先常駐には、明るい将来はありません。
そのまま、皆さんが客先常駐SEを続けると残酷な将来が待っているでしょう。
客先常駐は給料があがらない(激務なのに給料安い)
ITの客先常駐は人件費を削ることでお金を稼いでいます。
聞いたことがあると思いますが、人月単価いくらの世界で仕事が回ってきているので、会社の経費を引くと、人月単価を上回る月給は絶対に貰えません。
例えば、人月単価が50万円で年間600万円の売上をあげたとしても、年収は300万円いかないというケースなんて普通です。
不況になると一番に解雇
年齢があがるにつれて、好条件で受注できる仕事も少なくなっていきます。
同じ技術力なら若い方が、体力があるので当たり前ですよね。
そうなると、IT派遣特有の自社待機となりますが、高齢になった社員を養える会社はほとんどないです。最終的には自主退職に追い込まれます。
いわゆるIT業界の35才定年説です!
重要な仕事を任せてもらえないので技術力がつかない
若いうちは業界になれる意味でも単純作業やテストの実施などでも経験としてはよいでしょう。
しかしこの状況のまま、数年、または何十年と過ごしたとき、プロパー社員と協力会社員では能力に大きな差ができています。
となると、転職を考えますが時すでに遅しです。
先程も言いましたが、若くて同じ技術を持っている方を採用するので転職活動も上手くいかず飼い殺しの人生になってしまいます。
そうならないためにも、今の『第二新卒』という特権を使って転職する事をオススメします。
新人が客先常駐に1人で行く不安を解消する方法|まとめ
客先常駐はIT業界未経験でも入社しやすいので若いうちに数年だけという縛りなら良いかもしれません。
しかし、技術的な面など将来の事を考えると自社開発や社内SEなどに転職した方が良いです!
もしこの記事を見て少しでも転職したいと思った方はすぐにでも行動に移すべきです。
『第二新卒』という若さゆえの特権は数年しか使えませんからね。