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ヘッドホンとイヤホンどっちが耳に悪い?特徴を徹底比較!

ヘッドホンとイヤホン どっちが耳に悪い

この記事では、ヘッドホンとイヤホンどっちが耳に悪い?について書いています。

移動時の音楽鑑賞やWeb会議などビジネスでも使用されるヘッドホンやイヤホン。

動画視聴でも使用されるため、以前よりも使用する機会が多くなった方も多いのでは?

その一方で、10~30代に増加傾向にあるのが、音響性機器障害(騒音性難聴)と呼ばれるヘッドホンやイヤホンによる「難聴」。

2019年にはWHO(世界保健機関)が、世界で若者を中心に11億人が難聴のリスクにさらされていると発表しました※。

一度落ちてしまった聴力は二度と回復しないため、予防することがなによりも重要です。

では、ヘッドホンとイヤホンはどちらを選ぶべきなのでしょうか?

そこで今回は、ヘッドホンとイヤホンはどっちが耳に悪いかを解説します。

それぞれの特徴やメリットとデメリット、違いなどもあわせて紹介していきますよ!

【ヘッドホンとイヤホンの比較表】

ヘッドホンイヤホン
形状・オーバーイヤー型
・オンイヤー型
・カナル型
・インナーイヤー型
構造・密閉型
・開放型
・セミオープン型
・音を出すタイプ
・骨伝導タイプ
特徴/メリット・音質が高い
・ファッションアイテムになる
・密閉型は没入感がある
・小型で軽く、持ち運びに便利
・鼓膜近くで鳴るため響きを強く感じやすい
・髪型がくずれにくい
・メガネやマスクに干渉しにくい
デメリット・本体が大きく、重いものが多い
・開放型は音漏れする
・夏季は暑い
・失くしやすい
・汚れが溜まる
音質幅広い音域が表現できる音に広がりがある中・高音に優れている
音漏れ密閉型 ◎
開放型 ×
カナル型 ◎
インナーイヤー型 △
おすすめシーン・自宅でクラシックやEDMなどの音楽鑑賞
・没入感のある音楽を楽しみたい
・ファッションアイテムとして持ちたい
・公共交通機関での移動中
・スポーツ時の利用
・ボーカル音声を重視した音楽鑑賞

ヘッドホンとイヤホンどっちが耳に悪い?

ヘッドホンとイヤホン どっちが耳に悪い

それでは早速、ヘッドホンとイヤホンどっちが耳に悪いのか紹介していきます。

結論から言うと、

どちらか一方が極端に耳に悪いということはありません

どちらを使用するにしても、適度な音量と適切な使用時間を守れば、耳へのダメージを減らしながら音楽を楽しめます。

ざっくりとしたおすすめは、以下の通りです。

  • 没入感ある音質を求める人、自宅での使用がメインの人→ヘッドホン
  • 携帯性重視の人、メガネ・マスクを着用する機会が多い人→イヤホン

以下にそれぞれの特徴をまとめているので、よりあなたに合う方を吟味してみてくださいね。

ヘッドホンの特徴

ヘッドホンの特徴を、以下の一覧表にまとめました。

ヘッドホンの特徴
形状・オーバーイヤー型:耳全体を覆うタイプ
・オンイヤー型:耳の上に乗せるタイプ
構造・密閉型:プラスチックや木材でドライバー※1を密閉
・開放型:ドライバーをメッシュ状、もしくはフタをせずに開放
・セミオープン型:ハウジング※2の一部に穴が開いている
メリット・音質が良い(密閉型は重低音、開放型は中高音が得意)
・ファッションアイテムになる
・耳全体を覆うので、長時間使用しても耳が痛くなりにくい
・没入感がある
・商品が多く、さまざまな価格帯が売られている
デメリット・本体が大きく、重いものが多い
・開放型、セミオープン型は音漏れする
・夏季は暑い
・髪型がくずれやすい
音質幅広い音域が表現できる、音に広がりがある
音漏れ・密閉型は音漏れしにくい
・開放型、セミオープン型は音が漏れる
※1【ドライバーとは】

ヘッドホンで、スピーカーの役割をする部品。

送り込まれた音声信号と磁石の力で振動板を動かして空気を動かし、音声信号を音に変換する。

参考URL:https://www.jvc.com/jp/headphone/column/zatsugaku/vol_12/

※2【ハウジングとは】

イヤーパッドの反対側の耳を覆う部分のこと。イヤーカップとも呼ばれる。

ハウジングの中に音を出すドライバーが包まれている。

参考URL:https://www.fujiya-avic.co.jp/blog/detail/10

ヘッドホンは大きく分けて、2つの形状と3つの構造に分けられます。

それぞれの形状、構造ごとに特徴が異なるため、ヘッドホンの中でもどのタイプを選ぶかが重要です。

形状には、耳全体を覆うオーバーイヤー型、耳の上にのせるようなオンイヤー型があります。

構造は次の3種類があり、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

  • 密閉型:低音域が得意で音漏れが少ない、高音はやや苦手
  • 開放型(オープンエアー型):高音が得意でクラシックに向いている、音漏れする
  • セミオープン型:低音・高音の音のバランスが良い、音漏れする、狙った音が出にくい

開放型とセミオープン型は音質の良さが魅力ですが、音漏れするので、自宅など室内での利用にとどめておきましょう。

また、ヘッドホンは形状的に髪型が崩れやすく、夏場はイヤーパッドがムレて、不快感を感じやすいことも。

一方で、ヘッドホンのドライバーはイヤホンよりも大きく、音質や音域に優れているモデルが多くあります。

密閉型では気軽に試したい人から本格的な音質を求める人まで満足できる、豊富なラインナップがあるのも魅力的ですね。

イヤホンの特徴

イヤホンの特徴は、以下の通りです。

イヤホンの特徴
形状・カナル型:耳の穴に入れるタイプ
・インナーイヤー型:耳の入り口あたりにかけるタイプ
構造・音を出すタイプ
・骨伝導タイプ
メリット・小型で軽く、持ち運びに便利
・鼓膜近くで鳴るため響きを強く感じやすい
・髪型がくずれにくい
・防水性能を備える製品が多い
・メガネやマスクに干渉しにくい
デメリット・失くしやすい
・耳に直接入れるので長時間の使用で痛みを感じることがある
・汚れが溜まりやすい・耳に合わないと外れてしまう
・音量が大きいと音漏れする
音質中・高音に優れている
音漏れ・カナル型は音漏れしにくい
・インナーイヤー型は音漏れすることも

イヤホンは、耳穴に直接入れるカナル型と耳の入口あたりにかけるインナーイヤー型があります。

カナル型は音漏れしにくく、鼓膜近くで聞こえるため響きを強く感じやすいのが特徴です。

ただ、長時間の使用で耳に痛みを感じる可能性や耳に合わないものは外れやすい点には注意してください。

インナーイヤー型は耳の入り口に引っ掛けるため、耳の穴が小さい人や自分に合うイヤホンがなかなかない人も装着しやすくなっています。

耳穴を塞がないため周りの音にも気を配れますが、一方で音漏れしやすいので音量には配慮が必要なことも覚えておきましょう。

防水性能付きの製品であれば、ジョギングなどの運動時や雨の日の通勤・通学にもおすすめ

小型・軽量な製品が多く、携帯性の良さが魅力なので、移動時に利用できるコンパクトなものを求めている人に適しています。

ヘッドホンとイヤホンの違い

ヘッドホンイヤホン
形状・オーバーイヤー型
・オンイヤー型
・カナル型
・インナーイヤー型
構造・密閉型
・開放型
・セミオープン型
・音を出すタイプ
・骨伝導タイプ
携帯性大きな製品が多い折りたたみの製品もある
音質
音漏れ密閉型 ◎
開放型 ×
カナル型 ◎
インナーイヤー型 △
長時間の使用耳には優しいが、重い
頭や首が痛くなる可能性あり
耳を圧迫するので痛みを感じる可能性あり
その他の長所・ファッションアイテムになる・防水性能を備えた製品が多い
・髪型を気にしなくてよい
その他の短所・夏場は暑い
・髪型が崩れやすい
・汚れが溜まりやすい
・失くしやすい

ヘッドホンとイヤホンの大きな違いには、まず形状が挙げられます。

ヘッドホンが耳全体を覆うタイプが主流なのに対して、イヤホンは耳穴に入れる、耳穴付近にかけるものが一般的です。

音質の良さはヘッドホンが優位ですが、ボーカル音などの中高音はイヤホンでも十分満足できる音が出せます。

クラシックやEDMならヘッドホン、POP系などボーカル音ならイヤホン、というように聴きたい音にあわせて選ぶのも良いでしょう。

持ち運びの良さでは、軽量で小型の製品が多いイヤホンに軍配が上がります。

ただ、ヘッドホンにも折りたたみ型など携帯性に優れたものもあるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

長時間の使用でも耳が痛くなりにくいのはヘッドホンですが、重い製品では頭や首が痛くなる恐れがあるので注意が必要です。

また、ヘッドホン・イヤホンどちらも、長時間大きな音量で聞くことにはリスクがあります。

使用する際には、以下を参考にして難聴のリスクを避けるようにしてくださいね。

【リスクを避けるポイント】
  • 音量は人の会話が聞こえる(65dB)程度にするのが安全
  • 1時間に1回10分程度イヤホン・ヘッドホンを外し、耳を休ませる

※参考サイト:NHK健康ch

ヘッドホンがおすすめなのはどんな人?

ヘッドホンはどんな人におすすめ?

以下に当てはまる人には、ヘッドホンがおすすめです。

  • 没入感のある音を楽しみたい
  • クラシックやジャズ、EDMなどの音楽を聴くことが多い
  • 自宅など音漏れが気にならない環境での仕様がメイン
  • 長時間使用することが多い
  • ヘッドホンをおしゃれアイテムとして使いたい

没入感のある音を楽しみたい人には、密閉型のヘッドホンがおすすめ。

耳全体を覆い、周囲の音をシャットダウンできるので、より音楽に集中できます。

クラシックやジャズなら開放型、EDMなら密閉型というように、音楽に合わせて選ぶとより満足度の高い一台が選べるでしょう。

また、耳を直接圧迫しにくいヘッドホンは、長時間使用することが多い人にも向いています。

好みのデザインのヘッドホンを選べば、実用性を備えたワンポイントアイテムとしても楽しめますね。

イヤホンがおすすめなのはどんな人? 

イヤホンはどんな人におすすめ?

以下に当てはまる人には、イヤホンをおすすめします。

  • できるだけコンパクトな製品が良い
  • ボーカル音など中高音をメインに聞きたい
  • ジョギング中などスポーツ時に使用したい
  • メガネやマスクを使用することが多い

持ち運びに便利なできるだけコンパクトなアイテムを探しているなら、イヤホンがおすすめです。

カナル型は音漏れしにくいので、移動中に使用する人にも良いでしょう。

また、防水性能を備えた製品が多く、軽量なイヤホンは、スポーツをしながらの利用も適しています。

ボーカル音など中高音が得意なイヤホンは、POP系をよく聞く人にも良いでしょう。

イヤホンはマスクやメガネにも干渉しにくい形状なので、装着時に煩わしさを感じにくいことも魅力です。

まとめ

今回は、ヘッドホンとイヤホン、どっちが耳に悪いかについてお伝えしました。

結論、ヘッドホンとイヤホンはどちらか一方が耳に悪いということはなく、適切な利用で安全に楽しめます。

ヘッドホンとイヤホンは形状や構造が異なり、それぞれ以下のような人におすすめです。

【ヘッドホンがおすすめの人】

  • 没入感のある音を楽しみたい
  • クラシックやジャズ、EDMなどの音楽を聴くことが多い
  • 自宅など音漏れが気にならない環境での仕様がメイン
  • ヘッドホンをおしゃれアイテムとして使いたい

【イヤホンがおすすめの人】

  • できるだけコンパクトな製品が良い
  • ボーカル音など中高音をメインに聞きたい
  • ジョギング中などスポーツ時に使用したい
  • メガネやマスクを使用することが多い

あなたが求めるスペックや利用する環境を考えながら製品を選ぶと、失敗や後悔するリスクを抑えられるでしょう。

ぜひ、今回紹介した内容を参考にして、あなたにとってベストなひとつを選んでくださいね。