この記事では、楽譜用タブレットおすすめについて書いています。
「楽譜を見るのにおすすめのタブレットは?」
「電子楽譜用タブレットの選び方を知りたい」
タブレットで楽譜が扱えると、大量の楽譜を一台で管理でき、持ち運びもカンタンです。
両手がふさがっていても譜めくり可能で、拡大して表示できるので視認性にも優れています。
しかし、一口にタブレットと言ってもさまざまな機種があり、どれを選べば良いか悩む人も多いのでは?
10万円を超えるタブレットも多いので、失敗せず目的に合った製品を選ぶようにしたいですね。
そこで今回は、楽譜タブレットのおすすめを7選で紹介。
楽譜タブレットの選び方や買うときの注意点も合わせてお伝えしていきますよ。
楽譜用タブレットの選び方
電子楽譜用タブレットの選び方には、以下の5点が挙げられます。
- 画面の大きさ
- 本体の重さ
- 用途に合わせて容量を検討
- 電子楽譜アプリからチェック
- その他の機能
それぞれのポイントを確認しながら、あなたにぴったりの一台を探していきましょう。
画面の大きさ
電子楽譜用タブレットの選び方のひとつに、画面の大きさから選ぶ方法があります。
紙の譜面は見開きで置けるためしっかり見えますが、タブレットでは見える範囲は1ページ分なので狭くなります。
画面が小さいと表示される譜面がさらに小さくなるため、演奏しにくくなりがち。
譜面をしっかりと目で追いたい人は、12インチ以上の画面がおすすめです。
楽譜は確認する程度という人や小さい文字を見るのが苦ではない人なら、11インチ前後でも良いでしょう。
本体の重さ
本体の重さも、楽譜用のタブレットを選ぶポイントのひとつです。
画面の大きなタブレットは見やすくなりますが、重くなる傾向にあります。
重くて大きなタブレットは、折りたたみ式の譜面台などでは不安定になるリスクも。
見やすさよりも持ち運びを重視する場合には、小さめのタブレットを選ぶと良いでしょう。
11インチ程度のタブレットの表示は、A4の楽譜をA5に縮小した感じになります。
やや小さく感じるかもしれませんが、弾いたことのある曲や確認程度に見たい場合には問題なく使えるでしょう。
用途に合わせて容量を検討
楽譜用タブレットを選ぶ際には、用途に合わせて容量を検討するのも良いでしょう。
たとえば、楽譜のためだけに使用するなら、32GBのストレージがあれば1万曲程度入ります。
1曲あたり3MBで算出
できるだけ大きな容量を確保しておきたい人は、64GB以上を選ぶとよいでしょう。
また、動画の閲覧やネットサーフィンなど、楽譜以外でタブレットを活用する場合にも64GB以上がおすすめ。
購入後にメモリの増設ができるタブレットは限られているため、予算に余裕があるなら大きな容量を選ぶと安心です。
電子楽譜アプリからチェック
気になる電子楽譜アプリから、購入するタブレットを検討する方法もあります。
電子楽譜の利用には、専用のアプリが必要です。
アプリは有料・無料のほか、iPad専用やAndroidも使えるものなど、選ぶタブレットで使用できるものが異なります。
楽譜アプリの特徴 | 代表的なアプリ | |
---|---|---|
iOS | プロのミュージシャンから学生まで、幅広いユーザーが利用 | ・Piascore ・forScore |
Android | さまざまなデバイス間での互換性がある | ・Mobile Sheets※ ・IMSLP※ |
Android対応のアプリの多くはiOSで使えますが、iOSのアプリはAndroidで使えない場合があるため、注意が必要です。
例えば、13万曲以上がダウンロードできるなど人気の無料アプリ「Piascore」は、iPad専用でAndroidでの使用は不可。
また、Android対応のアプリは無料版が少なめで、より機能を求めるなら有料版への移行が必要です。
Androidは本体の価格を抑えられる傾向にあるものの、アプリのランニングコストがかかる場合があるため注意してください。
本体購入時の費用や欲しい機能を検討し、必要な機能を無理なく使えるOSを選びましょう。
その他の機能
楽譜用のタブレットを選ぶ際に確認しておきたいのが、その他の便利機能です。
例えば、楽譜にメモを書き込みたい場合にはタブレット用のペンが必要になります。
iPadではアップルペンシルなど、Androidでは購入した機種に適応したペンを選ぶと良いでしょう。
また、タブレットの画面が光沢(グレア)か非光沢(ノングレア)かもチェックしてください。
楽譜閲覧が主目的であれば高い画質は必要なく、反射が抑えられる方が良いため、非光沢が適しています。
もし光沢のある製品を選んでも、後からフィルムを張るなどの工夫でカバーが可能です。
ペンなどの付属品やディスプレイの材質をあらかじめ理解しておくことで、より満足度の高い一台を選び出せますよ。
楽譜用タブレットおすすめ7選
ここでは、電子楽譜用タブレットのおすすめを画面の大きさ別に7選で紹介します。
- Apple 12.9インチiPad Pro (第6世代)
- Galaxy Tab S8+
- Lenovo Tab P12 Pro
- Apple 11インチ iPad Pro(第4世代)
- Apple iPad Air (第5世代)
- HUAWEI MatePad 11 タブレット
- Fire HD 10 タブレット
Apple 12.9インチiPad Pro (第6世代)
製品 | Apple 12.9インチiPad Pro (第6世代) |
対応OS | iOS |
容量 | 128GB |
画面サイズ | 12.9 インチ |
本体サイズ(mm) | 214.9×280.6×6.4 |
重量 | 682 g(※Wi-Fiモデル) |
特徴 | ・ApplePencil第2世代対応 ・Wi-Fi 6に対応 |
Apple 12.9インチiPad Pro (第6世代)は、A4サイズと変わらない大きな画面が特徴です。
大画面で楽譜が見やすく、譜面が見えにくいトラブルやストレスを軽減できます。
処理能力も高いので、楽譜の表示も非常にスムーズ。
AppleのiPad Proシリーズは最大2TBまで容量があるので楽譜用としてだけでなく、動画視聴などの日常使いにも適しています。
「どうせ買うなら高くても良いものが欲しい!」という方には、イチオシです。
Galaxy Tab S8+
製品 | Galaxy Tab S8+ |
対応OS | Android |
容量 | 128GB |
画面サイズ | 12.4 インチ |
本体サイズ(mm) | 280.6×214.9×6.4 185 x 285 x5.7 |
重量 | 560 g |
特徴 | ・S Pen(スタイラスペン)同梱 ・大容量バッテリー |
Galaxy Tab S8+は、スタイラスペン同梱の便利な大画面タブレット。
別売りのペンの検討や購入の必要がなく、スムーズに使用を開始できます。
大容量バッテリーで長時間使用でき、急速充電に対応しているので短時間での充電が可能。
Galaxyのスマホなら同じアプリにアクセスできるので、タブレット内の楽譜をスマホで確認することもできます。
GalaxyユーザーやiPadと同程度の機能でよりお手頃価格な製品を求める人は、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
Lenovo Tab P12 Pro
製品 | Lenovo Tab P12 Pro |
対応OS | Android |
容量 | 256GB |
画面サイズ | 12.6 インチ |
本体サイズ(mm) | 285.6 x 184.5 x 5.6 |
重量 | 560g |
特徴 | ・Lenovo Precision Pen 3付属 ・キーボードパック付属 ・大容量バッテリー |
Lenovo Tab P12 Proは、12.6インチの大画面+購入しやすい価格が特徴です。
256GBの容量に加えて12インチを超える大画面ながら、8万円以下で購入できます。
スタイラスペンとキーボードが付属していて、楽譜以外にも使用しやすいのもポイント。
4つのJBLスピーカーを搭載で、臨場感あふれるサウンドも楽しめます。
WiFi 6に対応と高リフレッシュレートのディスプレイで、譜めくりもなめらか。
リフレッシュ・レートとは、ディスプレイ が1秒間に何回、新しい画像を描画できるかを指す。
数字が高ければ高いほど、表示される動きが滑らかに見える。
手ごろな価格で大画面のタブレットを求める方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
Apple 11インチ iPad Pro(第4世代)
製品 | Apple 11インチ iPad Pro(第4世代) |
対応OS | iOS |
容量 | 128GB |
画面サイズ | 11インチ |
本体サイズ(mm) | 178.5×247.6×5.9 |
重量 | 466 g(※Wi-Fiモデル) |
特徴 | ・ApplePencil第2世代対応 ・Wi-Fi 6に対応 |
Apple 11インチ iPad Pro(第4世代)は、高品質ながら画面の大きさと価格を抑えた一台。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)との差はディスプレイと本体の大きさのみで、他はすべて同等の仕様です。
4つのスピーカーなど音楽好きの使い勝手はもちろん、顔認証のFace IDで起動もラクラク。
画面の大きさにはこだわらないけど、スペックの高いタブレットを求めるという人におすすめです。
Apple iPad Air (第5世代)
製品 | Apple iPad Air (第5世代) |
対応OS | iOS |
容量 | 64GB |
画面サイズ | 10.9インチ |
本体サイズ(mm) | 178.5×247.6×61 |
重量 | 461 g(※Wi-Fi モデル) |
特徴 | ・ApplePencil第2世代対応 ・反射防止コーティング |
Apple iPad Air (第5世代)は、10万円以内で購入できるiPadです。
容量は64GBと256GBの2種類から選べて、256GBなら価格は116,799円(税込)。
本体がピンクやブルーなど、5つのカラーから選べるのもポイント。
指紋認証やステレオスピーカーのみなど機能面ではややiPad Proに劣りますが、460gほどの軽量さは魅力ですね。
iOS専用のアプリを利用したい人など、価格と重量を抑えつつiPadを利用したい人におすすめです!
HUAWEI MatePad 11 タブレット
製品 | HUAWEI MatePad 11 タブレット |
対応OS | Android |
容量 | 128GB |
画面サイズ | 10.95インチ |
本体サイズ(mm) | 165.3 x 253.8 x 7.2 |
重量 | 485 g |
特徴 | ・タッチペンのセット売りあり ・独立4スピーカー内蔵 |
HUAWEI MatePad 11 タブレットは、4つのスピーカーでクオリティの高いサウンドが魅力。
迫力のある低音とクリアな高音が楽しめるサウンドで、動画やゲームも楽しめます。
120Hzの高いリフレッシュレートで、スムーズな映像が出力できるのも魅力。
タッチペンやキーボードなどを合わせたセットも販売されています。
5万円以内で楽譜用+迫力のある音響を楽しめるタブレットを探している人は、ぜひチェックしてください。
Fire HD 10 タブレット
製品 | Fire HD 10 タブレット |
対応OS | iOS |
容量 | 64GB |
画面サイズ | 10.1インチ |
本体サイズ(mm) | 246 x 164.8x 8.6 |
重量 | 434 g |
特徴 | ・Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー ・スタイラスペンの使用可能 ・別売りのmicroSDカードで1TBまで拡張可能 |
Fire HD 10 タブレットは、とにかくコスパの良いタブレットを求めている人におすすめです。
わずか2万5千円以内で購入でき、スタイラスペンも使用可能で操作性に優れています。
最大1TBのmicroSDカードの拡張を購入することで、後からメモリが増やせるのもポイント。
Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー搭載で、迫力あるサウンドも楽しめます。
初期費用を抑えたい人やお試しでの楽譜用タブレットを買いたい人は、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
電子楽譜用タブレットを買う時の注意点
電子楽譜用タブレットを買う時には、以下のような注意点もあります。
- アプリによっては譜めくりの技術が必要
- 既存の楽譜をタブレットに取り込むのが大変
タブレットでの楽譜管理は便利ですが、演奏中の操作や楽譜の読み込みは手間になる場合も。
事前にデメリットを知っておくことで、購入後の後悔のリスクを減らせますよ。
アプリによっては譜めくりの技術が必要
楽譜用タブレットは使用するアプリによって、譜めくりの技術が必要になります。
例えばiOSに対応するPiascoreは、ウインクや口元のジェスチャーで譜めくりができます。
ただ、慣れるまではコツが必要で、演奏の本番までにはミスがないよう練習しておく方が安心でしょう。
また、ジェスチャーで譜めくりできるアプリはまだまだ少ないため、「譜めくりペダル」を使用する事もあるかもしれません。
タブレット本体やペン以外に、譜めくりペダルを購入する可能性があることも覚えておきましょう。
譜めくりペダルはAmazonなどで5千~1万円ほどで購入できますよ。
既存の楽譜をタブレットに取り込むのが大変
楽譜用タブレットを買うときの注意点には、既存の楽譜を取り込むのが大変なことも挙げられます。
特に、今まで手書きの楽譜を多く書き溜めていた場合には、取り込み作業が煩雑になりがちに。
手書きの楽譜をタブレットに取り込むときには、以下の作業が必要です。
- 楽譜をPDF化する
- PDF化した楽譜を登録し、曲名や作曲者などの情報を加える
楽譜の電子化には、PDF化を代行してくれるサービスもあります。
有料にはなりますが自分の手間を抑えて仕上がりもキレイにできるので、大量の楽譜がある場合には検討するのも良いでしょう。
楽譜用のタブレットを買うなら今使っている紙の楽譜も全て電子化することをおすすめします。
紙と電子を別々に所持しておくことも可能ですが、私の様なめんどくさいだとどちらかにしておきたいです。
そんな時に役立つのが「スキャンピー」というサービス。
1冊80~円で大量の本や書類・楽譜を電子化してくれます。
スキャンピーの特徴は以下の4つ!
- 安い:高品質なスキャンサービスをリーズナブルな価格で提供
- 速い:本や書類でも短期間で電子化
- 高クオリティ:プロ仕様のスキャナーで鮮明なPDFを作成
- 利用しやすい:簡単な操作で誰でも手軽に利用可能
少しでも楽譜を整理してタブレットで使えるようにチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、楽譜用タブレットの選び方とおすすめ7選でお伝えしました。
電子楽譜用タブレットの選び方は、以下のポイントから考えると失敗しにくいです。
- 画面の大きさ
- 本体の重さ
- 用途に合わせて容量を検討
- 電子楽譜アプリからチェック
- その他の機能
楽譜用のタブレットは、まず画面の大きさや本体の重さが重要になります。
画面が大きいと譜面が見やすく、演奏に集中できるでしょう。
一方で大画面のタブレットは、重量も重く、費用も高額になりがちに。
また、選ぶタブレットにより使用できるアプリが異なる事にも注意してください。
おすすめのタブレット7選では、iPadやGalaxyなどを紹介しました。
Apple 12.9インチiPad Pro (第6世代)は17万円を超える高額ですが、画面が大きく、スペックも十分で楽譜用タブレットとしておすすめです。