この記事では、ガスコンロの中古は危険?について書いています。
普段めったに買う機会がないから気付きませんが、実は新品で買うとなると結構高価なのがガスコンロ。
できるだけ費用を抑えたいと思ったとき、候補に挙がるのが中古品を買うことですよね。
賃貸では備え付けのガスコンロ=中古品を使うこともあるし、一見良さげなガスコンロの中古品。
でも、一部の「ガスコンロの中古は危険」なんて声を聞くと不安になりますよね。
そこで今回は、ガスコンロの中古は危険なのか徹底調査!
ガスコンロの中古を買うデメリットについてもまとめているので、ぜひチェックしてください。
ガスコンロの中古は危険?
それでは早速、ガスコンロの中古は危険なのか紹介していきます。
結論から言うと、ガスコンロの中古は危険を伴う場合もあります。
ガスコンロの中古品を買う最大のメリットが、新品に比べて価格を抑えられるということ。
メーカーや発売時期にもよりますが、約1~2万円近く安くガスコンロが買えます。
ただ、ガスコンロは命に関わる大事故が起きる可能性もあるもの。
価格だけにつられてガスコンロの中古を買うと、思わぬ危険にさらされる恐れもあります。
ガスコンロの中古に潜む危険性について、2つ解説していきます。
- 正確な使用状況が把握できない
- リコール対象の可能性がある
正確な使用状況が把握できない
中古のガスコンロは、正確な使用状況が把握できません。
ガスコンロの寿命はだいたい10〜15年ほどですが、ガスコンロの使用状況によって寿命はぐっと短くなる場合があります。
たとえば、毎日ガスコンロで料理をしている人と、めったに自炊せずガスコンロを使う機会がない人。
当たり前ですが、毎日料理をする人のほうがガスコンロの寿命は短くなりますよね。
寿命が過ぎたガスコンロを使い続けると、金属部分が錆びたり、安全装置が適切に作動しないという恐れもあります。
正確な使用状況が把握できない中古のガスコンロは、いつ不具合が出るか予測しにくく、いざというときの安心度合いが低いですよね。
リコール対象の可能性がある
中古のガスコンロが危険なのは、リコール対象の可能性があるためです。
リコールとは欠陥品の回収のことで、発売から時間が経ってから発表されることが多いです。
そのため、中古品として売り出したときは大丈夫だったのに、売主も気付かないままいつの間にかリコール対象となっていることがあるんですね。
売主がきちんとリコール情報をチェックしていればいいですが、そうでない場合はリコール対象のガスコンロを購入することになってしまいます。
実際に、リコール対象となったガスコンロはいくつかあります。
ガスが点火しない・点火したもののすぐに消えるといった安全性に問題がない場合もあれば、天板がふくらみ、置いた鍋が傾くといった危険性のある場合も。
せっかく買ったのに買い直すはめになったり、けがや事故の恐れがあるのは嫌ですよね。
ガスコンロの中古を買うデメリットは?
ガスコンロの中古を買うデメリットは全部で3つ。
ガスコンロの中古品は価格が安いのがメリットですが、買ってから「思ってたのと違った…」とならないよう、事前にデメリットもチェックしておきましょう。
- 保証期限が切れている
- 取扱説明書がない可能性がある
- 消耗品の交換が必要な場合がある
保証期限が切れている
ガスコンロの中古は、保証期限が切れているデメリットがあります。
ガスコンロのような家電製品には、メーカーや家電量販店の保証がついているのが一般的。
使っていて不具合が起きたとき、保証期間内であれば格安あるいは無償でサポートしてもらえるのは助かりますね。
安心して使うために欠かせない保証ですが、残念ながらほとんどのガスコンロの中古は、保証の対象外となっています。
ガスコンロを格安で買える代わりに、もしものときは修理代・交換代が完全自己負担となるのはデメリットといえるでしょう。
取扱説明書がない可能性がある
ガスコンロの中古は、取扱説明書がない可能性が高いです。
取扱説明書はメーカーのHPからダウンロードできる場合もあるものの、手間がかかるのが難点。
また「紙で手元に置いておきたい」という人にとっては、取扱説明書が付いていないのは難点ですよね。
消耗品の交換が必要な場合がある
ガスコンロに使用されているチューブやバーナー、安全装置、ガス感知部分は消耗品です。
中古品のガスコンロは、消耗品の部品が劣化している可能性があることも覚えておきましょう。
たとえば、目に見えるチューブなどは「だいぶ使われてるな」と消耗具合を確認しやすいですが、安全装置やガス感知部分なんかは、素人にはなかなか見極められないですよね。
一見きれいな中古のガスコンロを買ったつもりでも、場合によっては、買ってすぐに消耗品を交換する必要が出てくるかも…。
安くガスコンロを買えたと思っても、結果的に費用がかさむ場合が多いです。
「最初から新品を買っておけばよかった…」と後悔する人もいるでしょう。
ガスコンロの中古を買うときの注意点
ガスコンロの中古には危険性やデメリットもありますが、よく注意して買えば安く手に入れられてお得です。
満足いく買い物をするために、ガスコンロの中古を買うときの注意点をチェックしておきましょう!
- プロパンガス用か都市ガス用か確認する
- 5年以上の使用歴があるものは選ばない
- 個人からではなく、保証が付いたお店から買う
プロパンガス用か都市ガス用か確認する
ガスコンロの中古を買うときは、まずガスコンロがプロパンガス用か都市ガス用か確認してください。
適合しているガスと違うガスコンロを使用すると、ガス漏れや一酸化炭素中毒の恐れが出たり、大きな炎が出て火事になる可能性もあり危険です。
大きな事故が起きるのを防ぐために、必ずガスコンロの種類を確認しましょう。
ガスコンロがどちらの種類に適合しているかは、ガスコンロに貼ってあるラベルまたは商品説明欄に記載があります。
言い換えれば、ラベルからガスコンロの種類が読みとれないものは使用歴が長い証拠。
実際に使用すると、不具合が出たり修理が必要になる可能性があります。
また、説明欄にガスの種類の記載がない場合も信頼できる販売者とは言えません。
その販売者からの購入はやめたほうがいいでしょう。
プロパンガス・都市ガスはそれぞれガスの種類のことで、住んでいる場所によって使用できるガスの種類が決まっています。
もし自分の家のガスコンロがどちらのものか分からない場合は、管轄のガス会社に問い合わせると教えてもらえますよ!
5年以上の使用歴があるガスコンロは選ばない
ガスコンロの中古は、いくら安くても5年以上の使用歴があるものは選ばないようにしましょう。
なぜなら、5年以上使用したガスコンロはどこかに不具合がある可能性が高いから。
汚れていたり、どこかに不具合があり部品の交換が必要など、中古で買うメリットがないためです。
ただ、ガスコンロを使う期間が短期間の人は、あえて5年以上の使用歴のある格安のガスコンロを選ぶのもありかもしれません。
たとえば、期限付きの単身赴任をする人や、家を建てたりリフォームしている間だけ賃貸に住む人です。
短期間であっても、ガスコンロがあるとないでは、利便性は大きく変わりますもんね。
「すぐ壊れるかもしれない」といったデメリットを理解して買えば、お得にガスコンロが手に入ります。
個人からではなく、保証が付いたお店から買う
ガスコンロを買うときは、購入先にも注意が必要です。
個人からではなく、保証が付いたお店からガスコンロを買いましょう。
なぜなら、個人からの購入はデメリットが大きいからです。
- 使用歴が不透明なことが多い
- 内部の不具合が分かりにくい
- 保証がない
最近ではフリマアプリでも個人がガスコンロを出品していることが多いですが、よほど専門家でない限り、ガスコンロの不具合には気づかないもの。
出品者本人が知らないうちに、不良品を出品していることもあるんです。
また、個人での売買は保証がありません。
購入してから「使えなかったんだけど…」と問い合わせしても、すでに取引が終わっていればどうすることもできませんよね。
さらに、出品者の中には、使用歴や不具合をごまかして出品する人もいます。
誰でも手軽に取引できるのがフリマアプリのメリットですが、その分不正な取引をしようとする人が少なくありません。
見た目だけでは不具合や使用歴が分からないガスコンロ。
中古を買うときは、信頼できる販売者やお店から買いましょう。
おすすめは、リサイクルショップや楽天市場に出店しているお店。
下手なものを売って評価を下げると結果的に店が損をするため、不良品を販売することはありません。
お店独自の保証が付いていれば、実際に使用して不具合が起きた時も、返品や交換の対応をしてもらえますよ。
フリマアプリよりは価格が高いかもしれませんが、もしものときの安心を買うと思えば安いですよね。
ちなみに、ガスコンロの中古でおすすめのメーカーは「リンナイ」と「パロマ」の2つ。
どちらも創業から長い歴史があり、多くの人に使用されている信頼できるメーカーです。
定期的に新しいガスコンロが発売されるので、中古で買うとしても比較的新しいものが選びやすいのもメリット。
ほかにも信頼できるガスコンロメーカーはありますが、迷ったときは「リンナイ」「パロマ」のいずれかを選べば間違いないでしょう。
まとめ
ガスコンロの中古は危険なのかまとめました。
結論からいうと、ガスコンロの中古には確かに危険性があります。
ただ、危険なのは正確な使用状況が不明なものやリコール対象商品のもの。
使用状況が分かっており、信頼できる販売者から購入すれば、中古のガスコンロは使用に問題はありません。
安さにつられてフリマアプリで買わず、保証のあるお店から買うようにしましょう。
プロパンガス用か都市ガス用かの確認も忘れないでくださいね。