この記事では、耳に優しいヘッドホンについて書いています。
「ヘッドホンで耳が痛い!」
「耳に優しいヘッドホンはどれ?」
耳をすっぽり包み込むヘッドホンは、没入感と大きさを活かして深い音の表現ができ、音楽鑑賞に適しています。
耳の形状や大きさに左右されにくいため、イヤホンが外れてしまう人でも使いやすいことも魅力でしょう。
しかし、ヘッドホンにはいくつか種類があり、きちんと選ばないと痛みを感じることも。
音質が気に入って買ったけど使い勝手が好みじゃなかったなど、購入後の後悔はできるだけ避けたいですね。
そこで今回は、耳に優しいヘッドホンのおすすめ7つを厳選して紹介!
ヘッドホンの種類や耳に優しいヘッドの本の選び方についても解説していきます!
耳に優しいヘッドホンの選び方
耳に優しいヘッドホンの選び方には、5つのポイントが挙げられます。
- 装着方法を確認
- 構造をチェック
- 有線orワイヤレス
- 求める音質を確認
- 重さや機能など、製品の特徴
装着方法を確認
耳に優しいヘッドホンの選び方には、装着方法を確認することが大切です。
人により耳の形や位置は異なるため、痛みを感じる箇所もそれぞれ異なります。
違和感なく装着できる、あなたに合うヘッドホンを選ぶことで痛みを軽減できますよ!
ヘッドホンの装着方法は、主に以下の二つが挙げられます。
- オーバーイヤー
- オンイヤー
装着方法 | オーバーイヤー | オンイヤー |
---|---|---|
形状 | 耳を完全に覆うタイプ | 耳を覆わず、耳の上に乗せるタイプ |
メリット | ・フィットが良い ・長時間の使用も耳が痛くなりにくい ・没入感がある ・商品数が多い | ・軽量 ・小型で持ち運びしやすい ・折りたためる製品もある ・蒸れにくい ・安価な製品が多い |
デメリット | ・持ち運びしにくい ・暑い時期は蒸れる | ・耳やこめかみを圧迫しやすい ・長時間使用すると痛くなりやすい ・音場が狭くなりやすい |
オーバーイヤーのヘッドホンは耳を完全に覆うので痛くなりにくく、耳に優しいヘッドホンと言えます。
ただ、オーバーイヤーは本体が大きいので持ち運びには向かず、暑い時期は蒸れやすいのも難点。
一方で、オンイヤーは軽量で持ち運びしやすいのが魅力ですが、耳やこめかみを圧迫するため長時間の使用は不向きな製品が多くなります。
軽量さや持ち運びの手軽さを求めるのであればオンイヤー型もありですが、耳への負担で考えるならオーバーイヤーがおすすめです。
構造をチェック
耳に優しいヘッドホンを選ぶには、構造もチェックしましょう。
ヘッドホンの構造には、以下の3つが挙げられます。
- 密閉型
- 開放型
- セミオープン型
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
密閉型 | 開放型(オープンエアー型) | セミオープン型 | |
---|---|---|---|
特徴 | 音漏れしないように、プラスチックや木材で ドライバーが密閉されている | ドライバーをメッシュ状やフタを しておらず、開放している | 密閉型と開放型の中間。 ハウジングの一部に穴が開いている構造 |
メリット | ・音漏れが少ない ・低音域が得意 ・迫力あるサウンド ・安価なものが多い ・種類も豊富 | ・音抜けが良い ・高音も得意 | ・低音/高音どちらも楽しめる ・音のバランスが良い |
デメリット | ・音がこもりやすい ・高音が伸びにくい | ・音が漏れる ・周囲の音も耳に入りやすい ・大きいドライバーを搭載するので大きくなりがち | ・音漏れしやすい ・狙った音が出にくい |
密閉型は低音の響く迫力あるサウンドが魅力で、音漏れしにくいため、通勤通学など外での使用に向いています。
一方で、開放型は外など公共の場での使用には不向きですが、伸びのある高音や音抜けの良さが魅力です。
セミオープン型は密閉型・開放型の良いところを取っていますが音漏れしやすく、狙った音が出にくいことが難点。
重低音の良さを求め、公共の場での使用が多いなら密閉型、中高音の良さを求め、音漏れが気にならない場所で使用するなら開放型がおすすめです。
求める音質や使用するシーンを考えながら、あなたの使用に合った構造を選びましょう。
有線orワイヤレス
ヘッドホンの利便性を左右するポイントのひとつに、有線かワイヤレスかも挙げられます。
ケーブルの有無は耳の痛みには直結しないものの、使い勝手に大きく関係するので重要です。
ヘッドホンの有線・ワイヤレスのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
有線 | 無線 (ワイヤレス) | |
---|---|---|
メリット | ・遅延が起きにくい ・バッテリー不要 ・安価~高性能まで幅広い製品 | ・ケーブルがなく快適 ・持ち運びに便利 ・配線がないのでタッチノイズが起きない |
デメリット | ・ケーブルが煩わしい ・接続プラグの形状に注意 ・断線すると使えない | ・音質が劣りがち ・充電が必要 ・バッテリー切れの恐れあり |
有線のヘッドホンは音質が良く、遅延が起きにくいことが大きなメリット。
ただし、接続機器に応じたプラグの選択が必要なことと断線すると使えなくなるのがデメリットです。
有線の場合は、事前に使用する機器のチェックや、ケーブルを変えられるモデルを選ぶと後悔するリスクを避けられるでしょう。
ワイヤレスはケーブルがないため、持ち運びや出先でも使用しやすいことが利点。
ケーブルと衣服がこすれて起こるタッチノイズがなく、配線が引っかかることもないので動きながらの使用に適しています。
一方で、有線よりも音質が劣りがちなことや充電が必要なことが短所です。
自宅など屋内で高音質の音楽が楽しみたいなら有線が、外での使用など動きながら使いたいならワイヤレスが便利でしょう。
求める音質を確認
よりあなたに合ったヘッドホンを選ぶためには、求める音質を確認しましょう。
音質に合ったヘッドホンを選ぶことで過度な音量を抑えられ、耳の負担の軽減が期待できます。
音楽ジャンルや用途ごとのおすすめヘッドホンを以下の表にまとめたので、参考にしてみてください。
おすすめするヘッドホンの種類、特徴 | |
---|---|
ロック・ポップス、アニメソング等 | ・密閉型 ・重低音を意識した製品 |
クラシック、ジャズ | ・開放型 ・高音域もしっかり出る製品 |
EDM、ダンス、リズム、エレクトロニック等 | ・DJ用 ・重低音を意識した製品 |
PCオーディオ、映画鑑賞用 | ・開放型 |
ただし、上表で紹介しているおすすめの種類はあくまで一般的なものなので、製品の特性をチェックして選ぶことが重要です。
例えば、密閉型であっても中高音の音質を意識した製品なども販売されていますよ。
密閉型や開放型というだけで決めてしまうのではなく、気になる製品があったら得意とする音を確認してから購入してくださいね。
移動中に高音質なクラシックを聴きたい…という人は、カナル型のイヤホンもおすすめです。
カナル型イヤホンであれば高音域まで表現しやすく、音漏れしにくいので移動中にも使いやすいでしょう。
イヤホンを選ぶ際にはできるだけ解像度が高いものを選ぶと、楽器の繊細な音まで逃さずに届けてくれます。
耳の痛みが気になる人のポイントとして、イヤホンも耳に優しいものを選ぶことです。
ヘッドホンだけにこだわっているわけではないなら、ぜひイヤホンも含めて検討してみてくださいね。
重さや機能など、製品の特徴
最後に重さや防水機能など、製品ごとの特長もチェックしておくことも重要です。
重さは耳の痛みや首の疲れに、その他の機能は日常での使いやすさに繋がります。
重さの目安としてヘッドホンは200g前後であれば軽量で、長時間の使用でも痛くなりにくいモデルと言えるでしょう。
音にできるだけ集中したい人には、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンがおすすめ。
ただし、ノイズキャンセリングは外部の音をシャットダウンするので、電車のアナウンスなどが聞こえにくくなるため注意してくださいね。
高音質な音を求めるなら、ハイレゾ対応のヘッドホンが良いでしょう。
屋外や汗をかくシーンで使用するなら防水機能のある製品が安心です。
あなたが使用するシーンや欲しい機能をできるだけ具体的にイメージして、より満足度の高い一台を選んでくださいね。
耳に優しいヘッドホンおすすめ7選
ここでは、耳に優しいヘッドホンを7選で紹介します。
- JVC HA-S400-W 密閉・有線型
- SONY (ソニー) WH-1000XM5 密閉・ワイヤレス型
- アーカーゲー(AKG) K702-Y3 有線・オープンエアー型
- オーディオテクニカ ATH-HL7BT ワイヤレスヘッドホン
- SOUND WARRIOR SW-HP100-SD セミオープン型
- サンワサプライ マルチメディアヘッドホン MM-HP207N 有線・オンイヤー型
- Marshall (マーシャル) MAJOR Ⅳ オンイヤー・ワイヤレス
Amazon評価4.0以上を中心に装着方法や構造別におすすめ商品を集めたので、ぜひ耳に優しいヘッドホン選びの参考にしてください!
【有線・密閉型】JVC HA-S400-W
メーカー・製品 | JVC HA-S400-W |
構造 | 密閉型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | 3.5mmジャック |
重量 | 約145g |
JVCのHA-S400-Wは軽量で、折りたたみ可能な密閉型ヘッドホンです。
ソフトヘッドパッドを採用したやわらかい装着感と、145gの軽さで長時間使用しても疲れにくくなっています。
軽量で剛性の高いカーボンナノチューブ振動板によるクリアで、応答性に優れたサウンドも魅力です。
3種類の折りたたみ方があり、バッグのスペースに合わせて収納できるのもポイント。
高音質・利便性に長けていながら3,000円程度で購入できる価格もうれしいですね。
持ち運びやすいヘッドホンを求めている人やコスパ重視の人におすすめの一台です。
【ワイヤレス・密閉型】SONY (ソニー) WH-1000XM5
メーカー・製品 | SONY (ソニー) WH-1000XM5 |
構造 | 密閉型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | ワイヤレス |
重量 | 約250g |
使用可能時間 | 【音楽再生】ノイズキャンセリングON時は最長30時間ノイズキャンセリングOFF時は最長40時間 |
高音質にこだわりたい人におすすめなのは、SONY (ソニー) WH-1000XM5です。
ハイクオリティなノイズキャンセリング機能とドライバーユニットで、豊かな音を深い没入感で楽しめます。
締め付けの少ないフィット感と、長時間快適に着用できるよう安定性に優れたレザーを使用しているのも魅力です。
最長40時間の連続再生や3分間の充電で最大3時間再生できる高速充電など、日常使いに便利なタフさもポイント。
切り替え不要で2台の機器と同時に接続が可能なので、音楽を聴きながら通話に応答することができます。
クオリティの高い音質のハイエンドクラスのヘッドホンを求める人に適した一台です。
【有線・開放型】AKG(アーカーゲー) K702-Y3
メーカー・製品 | AKG K702-Y3 |
構造 | 開放型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | 3.5mmジャック |
重量 | 約290g |
AKG K702-Y3は優れた中高域の再現性を持つ、オープンエアー型のヘッドホンです。
重くなりがちな開放型ですが、ボイスコイルを小型・軽量化することで本体重量を軽くしています。
人間工学に基づきデザインされたイヤーパッドは、ベロア素材でできているので長時間の使用でも痛くなりにくいこともポイント。
装着するだけでヘッドバンドの長さが調節できるセルフアジャスト機能も便利です。
公式ストアでの購入で3年の長いメーカー保証が付くのも魅力。
耳の痛くなりにくい、高音質のオープンエアー式のヘッドホンを求める人におすすめです。
【ワイヤレス・開放型】オーディオテクニカ ATH-HL7BT
メーカー・製品 | オーディオテクニカ ATH-HL7BT |
構造 | 開放型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | ワイヤレス/有線 |
重量 | 約220g |
使用可能時間 | 【音楽再生】最大約20時間の連続再生 |
audio-technicaのATH-HL7BTは、ワイヤレス・有線どちらでも使用できるオープンエアー型のヘッドホンです。
コードがわずらわしい時はワイヤレスで、より高音質に楽しみたいときには有線と使い分けることができます。
2層構造のイヤーパッドで、優しいフィット感と音響パフォーマンスの両方を実現。
専用アプリを使用すれば音質や音量、バランスなども好みにカスタマイズできます。
マルチポイントに対応しているので、2台の機器への同時接続も可能。
ワイヤレス・有線どちらでも使えるオープンイヤー型を求める人に、おすすめの一台です。
【セミオープン型】SOUND WARRIOR SW-HP100-SD
メーカー・製品 | SOUND WARRIOR SW-HP100-SD |
構造 | セミオープン型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | Φ2.5mmモノラルミニジャック |
重量 | 約220g |
サウンドウォーリアのSW-HP100-SDは、圧迫感のなさと音の抜けの良さが魅力のオープンイヤー型ヘッドホンです。
中高音域の明瞭度・透明感を意識しているので、ボーカル域にこだわった音が欲しい人に適しています。
同系統のラインナップには、オンラインライブ視聴向けやモニタリング向けなどがあり、用途に適した選び方が可能です。
エルゴノミックデザインを採用したイヤーパッドは快適な装着感で、耐久力が高くなっています。
ヘッドホン本体、付属のスタンド共に、製品企画から開発・販売まですべて、日本国内で行っているのも魅力。
用途別に細かく合わせて選びたい人や、日本製ヘッドホンを求める人におすすめです。
【オンイヤー型】サンワサプライ マルチメディアヘッドホン MM-HP207N
メーカー・製品 | サンワサプライ マルチメディアヘッドホン MM-HP207N |
構造 | 密閉型 |
装着方法 | オンイヤー型/ネックバンドタイプ |
コネクタ | 3.5mmステレオミニプラグ |
重量 | 約53g |
サンワサプライのMM-HP207Nは、超軽量なオンイヤー型のヘッドホンです。
重量わずか53gで、長時間の使用でも耳や頭への圧迫感が少なくなっています。
また、ネックバンドタイプなのでヘアースタイルが崩れにくいのもポイント。
スポンジタイプのエアーパッドは通気性に優れ、劣化したら別売りのパッドに交換可能です。
シンプルな作りで1,500円前後の低価格で購入できることも魅力。
とにかく軽くて安いシンプルなヘッドホンを求める人におすすめです。
【オンイヤー・ワイヤレス・密閉型】Marshall MAJOR Ⅳ
メーカー・製品 | Marshall (マーシャル) MAJOR Ⅳ |
構造 | 密閉型 |
装着方法 | オーバーヘッド型 |
コネクタ | ワイヤレス/3.5mm ステレオミニジャック |
重量 | 約178g |
マーシャルのMAJOR Ⅳは、80時間以上連続再生できるパワフルなワイヤレスヘッドホン。
1回の充電で3日間ほど充電切れしないので、充電の手間を減らせます。
人間工学に基づきデザインされた柔らかいイヤークッションは耳の形にフィットし、長時間の使用も快適。
55年の歴史を誇るマーシャルの技術により、密閉型が得意とする低音はもちろん、高中域の音も鮮やかに表現が可能です。
178gの軽量さ+小さく折りたためるので、持ち運びに便利なのもポイント。
コンパクトでパワフルなヘッドホン、満足度の高い中低音を出せる密閉型を求める人におすすめの一台です。
まとめ
今回は、耳に優しいヘッドホンのおすすめ7選と選び方のポイントをお伝えしました。
耳に優しいヘッドホンの選び方のポイントは、以下の5つです。
- 構造をチェック
- 装着方法を確認
- 有線か、ワイヤレスか
- 求める音質を確認
- 重さや機能など、製品の特徴
耳の形はひとりひとり異なるため、どこに痛みを感じるかは人により異なります。
装着方法はオンイヤーとオーバーイヤーの2種類があるので、あなたが痛くなりにくいものを選びましょう。
また、自分の求める音に合わせてヘッドホンを選ぶことで、過度な音量を抑えられます。
あなたの聴きたい音を出せるか確認してヘッドホンを選ぶと、失敗しにくくなるでしょう。
今回紹介した内容を参考に、ぜひ、あなたにとって快適に音を楽しめるヘッドホンを見つけてくださいね。