この記事では、ノーリツとリンナイどっちがいい給湯器?について書いています。
給湯器を選ぶときに悩むのが、「ノーリツ」と「リンナイ」。
どちらも有名メーカーで2社の合計シェア率は日本国内の約8割以上を占めています。
参考:Sumilena
それほど人気を誇る2社のメーカーですが、実際どちらを選べばいいのか迷う人も多いですよね。
そこで今回は、給湯器の2大有名メーカーであるノーリツとリンナイはどっちがいい給湯器なのか性能差を比較しました!
それぞれの特徴もご紹介していますので、各ご家庭に合った給湯器を選ぶ参考にしてみてください!
ノーリツとリンナイはどっちがいい給湯器?
それでは早速、ノーリツとリンナイはどっちがいい給湯器なのか紹介していきます。
ノーリツとリンナイは、給湯器業界ではお互い最大のライバルメーカーです。
結論から言うと、
ノーリツとリンナイの大きな性能差はありません。
だからこそ、迷うと思います。
実は、ノーリツとリンナイの重視するポイントによって選ぶ給湯器は変わってきます。
例えば、お湯の質を求める人にはノーリツ、入浴の快適さを求める人にはリンナイがおすすめです。
給湯器を選ぶ際には、ノーリツとリンナイの給湯器の細かい違いや特徴を理解しておく必要がありそうです。
ノーリツの特徴
ノーリツは、環境省制定のエコファースト制度に認定されているメーカーです。
エコ・ファースト制度とは?
引用:環境省
企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策など、自らの環境保全に関する取組みを約束する
その企業が、環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っている企業(業界における環境先進企業)であることを、環境大臣が認定する
という制度です。企業の各業界における環境先進企業としての取組を促進することを目的としています。
つまり、地球環境に配慮した省エネ製品なのです。
それでは、ノーリツの特徴をご紹介します。
多彩な機能
新製品では入浴事故防止のために、どんどん新機能が追加されています。
・おふろの見まもり機能
自宅外からでもスマートフォンによる遠隔操作で入浴状況を把握でき、お風呂を沸かしたり呼びかけたりすることができる機能。
・ゆるやか浴機能
入浴時に起こる急な血圧変動による体への負担を減らすために、湯船の設定温度より2℃低い温度からゆるやかに追いだきをする機能。
・自動入浴タイマー機能
長湯によるのぼせ対策のために、台所リモコンと浴室リモコンで入浴時間をカウント表示したり音が鳴ったりする機能。
・浴室モニター機能
浴室や浴槽に出たり入ったりすると、台所リモコンのモニターランプが白色やオレンジ色に点灯し、浴室への入退室状況を知らせてくれる機能。
入浴時の「安心」をサポートするためにつくられた機能で、特に子どもや高齢者の入浴中の事故防止にもつながります。
国内シェア2位
ノーリツは、給湯器業界では1位のリンナイとあまり大差のない2位です。
製品の品質が非常に高く、環境に対しての意識が高いという面でも評価を得ています。
さらに、熱効率が高いのでガス代を節約できるのはメリットです。
給湯器に関しては、屋外や屋内など設置方法のバリエーションも豊富で、各ご家庭に合わせた給湯器を設置できるのがノーリツの強味です。
お湯の除菌機能
ノーリツには、リンナイにはない”UV除菌機能”が搭載されています。
例えば、4人家族の中で入浴の順番が一番最後になってしまったとします。
4番目の入浴であっても、できるだけきれいなお湯に浸かりたいですよね?
しかし、お風呂は時間が経てば経つほど菌が増殖して濁っていきます。
そんな時に役立つのがノーリツの除菌機能です。
そのほかにも、残り湯で洗濯するときなど役立つシーンはさまざまです。
菌の増殖を回避するには、ノーリツのUV除菌機能は欠かせません。
品質と故障時の評価
ノーリツの品質がしっかりしているうえに、故障時の対処も非常に早いと高評価を得ています。
ただ、ノーリツはリンナイより故障しやすいと言われています。給湯器を交換する際の参考にしてみてください。
サビに強くて長持ち
ノーリツの給湯器は、長く使用できるようにサビに強い加工が内部まで施されています。
さらに、長持ちするということは買い換える回数も少なくて済み、経済的にも助かります。
リンナイの特徴
続いてリンナイの特徴をご紹介していきます。
リンナイは、安心と安全を提供するために、品質(信頼)・施行・環境の3つを基本としています。
多彩な機能
リンナイは、多彩な機能が充実しています。
- エネルック機能:ガス・お湯・家電の使用量や光熱費の目安とCO2の排出量をグラフで表示。
- エネLIVE機能:使用中のガス・お湯の量を表示。
- インターホン機能:安心のためにバスルームとキッチンでリモコンを通じて会話が可能。
どれくらいガスやお湯を使ったのかがわかると、節約や光熱費の目安になるので各ご家庭にも喜ばれる機能。
さらに、インターホン機能については子どもや高齢者と一緒に住んでいるご家庭にぴったりな機能です。
国内シェア1位
リンナイは、日本国内でのシェア率はトップで、給湯器業界1位のメーカーです。
また、コスト削減を重視している分、高い技術力を持っています。
「技術のリンナイ」と呼ばれるほど、高品質で故障率が低いと言われているのです。
微細な気泡
給湯システムのマイクロバブルは、ノーリツ・リンナイともに共通する気泡ですが、
ウルトラファインバブルはリンナイにしかない気泡で、より多く作り出すことが可能です。
また、リンナイでは「マイクロバブル」+「ウルトラファインバブル」による効果が5つあります。
- 温浴効果
- 洗浄効果
- 保湿効果
- リラックス効果
- 心理的効果
上質で贅沢な効果を体感できるのはリンナイならではでしょう。
Ecoモードで節約
リンナイのリモコンには、省エネとエコをサポートする「選べるEcoモード」が搭載されています。
※給湯器によって機能が異なります。
・省エネ湯はり
浴槽のお湯が冷めないように、湯はり温度を自動的に調整します。
・自動たし湯オフ
自動たし湯だけをオフにできます。
・節約保温
自動保温中のお湯を1℃低い温度で保温します。
・省エネ給湯
少しの水量の場合は低めの温度から燃焼していき、徐々に設定温度に近づけていきます。
・エコおいだき
熱交換器内に残ったエネルギーを無駄なく使います。
無駄なガスの消費量を減らすことで年間光熱費の節約にもなるので、家計に優しい機能として人気です。
軽量化とコスト削減
リンナイは、最も軽量化に優れているメーカーです。
給湯器業界では、初めて30㎏を下回る重さの給湯器開発にも成功しています。
コスト削減にも大きな力を入れていますが、その分ネジや塗装がさびやすいというデメリットもあります。
ノーリツとリンナイの性能差
ノーリツとリンナイの性能差があまりないと言っても細かい違いはあります。
そこで、2つのメーカーの性能による違いを表にまとめてみました。
故障率 | リモコン操作性 | 金属部分 | 保証期間 | UV除菌機能 | |
---|---|---|---|---|---|
ノーリツ | 高い | 使いやすい | サビにくい | 1年 | あり |
リンナイ | 低い | 使いにくい | サビやすい | 3年 | なし |
例えば、リモコンの操作性でノーリツを選ぶ人もいれば、保証期間が長いリンナイを選ぶ人もいます。
ほかの技術力や安全性、エコなどに特化した性能は、ほとんど同じです。
ただ、メーカーによって搭載されている機能の特化内容がちがいます。
どのメーカーにどんな特徴があるのかを知ることで、各ご家庭に合った給湯器選びができます。
あるいは、それぞれのメーカーの重視しているポイントと、自分たちが重視しているポイントを一致させて選ぶといいでしょう。
ノーリツの給湯器をおすすめしたい方
各メーカーの特徴を伝えられても「結局どっちがいいの?」と悩む方も多いですよね?
ここからは、どんな人がオススメなのか紹介していきたいと思います。
まずは、ノーリツの給湯器をおすすめしたい方です。
- お湯の質を求める
- 家族での入浴時間がバラバラ
- 浴槽のお湯が濁っている
- お風呂のお湯を連日使う
- お風呂の残り湯で洗濯する
- 金属部分のサビを気にする
特に、残り湯で洗濯すると嫌な臭いがする人には、ノーリツがおすすめです。
ノーリツの給湯器を選ぶと、除菌効果で衣類からの嫌な臭いが気にならなくなります。
リンナイの給湯器をおすすめしたい方
次は、リンナイの給湯器をおすすめしたい方は以下の項目です。
- 入浴の快適さを求める
- 使用中の湯量を知りたい
- 金属部分のサビは気にしない
- 故障しにくい給湯器がいい
- 家族の入浴状況を知りたい
- 光熱費を節約したい
子どもがいるご家庭内ではキッチンとバスルームで通話ができますし、遠くに高齢者がいる場合は遠隔で確認できるので、そういった方にはリンナイがおすすめです。
まとめ
いろんな角度からノーリツとリンナイについて調べてみましたが、そこまで大きな差はありませんでした。
あとは、どれだけ性能や機能に細かくこだわっているかで選ぶと決めやすいです。
重視するポイントが「お湯の質」なのか、「入浴時の快適さ」なのかだけでもすぐ判断がつきます。
今回の記事を参考に、あなたの生活に合った給湯器を選んでみてくださいね!