この記事では、テレビはシャープとソニーどっちがいいについて書いています。
近年、従来の地上波放送だけでなく、さまざまな映像コンテンツを楽しめるツールとして再注目されている「テレビ」。
有機ELや4K、8Kなど、メーカー各社では日々、開発や販売にしのぎを削っています。
特に、高い技術を誇る国内メーカーとして挙げられるのが「シャープ」と「ソニー」。
気になるのは、テレビはシャープとソニーどっちがいいの?という疑問。
それぞれの製品の特徴や性能の違いも気になるところです。
そこで今回は、シャープとソニーのテレビの特徴や性能を徹底解説!
前半では両者の特徴や性能を比較、後半にはどのような人にどっちがオススメなのかをお伝えします。
テレビはシャープとソニーどっちがいい?
それでは早速、テレビはソニーとシャープどっちがいいのか紹介していきます。
もちろん、「どっちもいいテレビ」です!ただ、お互いに特徴が違います。
コスパの良いテレビが欲しいという人はシャープ、
映画やNetflix作品を快適に観たいという人にはソニーを選ぶとよいでしょう。
シャープもソニーも長年、テレビ市場をけん引してきた老舗メーカー。
それぞれ、どちらも性能の高いテレビを提供しています。ただ、両者のメーカーでは、製品の特徴に違いがあります。
それぞれの製品の特徴を理解することで、あなたがどっちの製品を選べば良いかが決まります。
シャープの特徴
シャープは、1951年にテレビの試作を成功させて以降、70年以上テレビの新しい技術を開拓してきた老舗メーカー。
1950年代、まだまだ高級品だったテレビを「一家に一台」を目標にし、お手頃価格のテレビをリードしたのがシャープです。
シャープの代表的な製品である「AQUOS(アクオス)」は、大型液晶テレビの先駆け。
だからこそ、シャープは液晶パネルに強いこだわりを持っています。
シャープのテレビは3つの特徴があります。
- 色鮮やかな映像
- 高い画像処理エンジン
- 大型でも省エネ
シャープの魅力は何といっても、「色鮮やかな映像」。
「量子ドットリッチカラー」や「リッチカラーテクノロジープロ」などの高い技術で、純度の高い光の3原色を生み出し、色再現範囲を高めました。
新たな映像モード「AIオート」により、100万通り以上の映像を学習したAIを活用。
検知する人の顔や空などのオブジェクト情報と放送するジャンルの情報を合わせ、色彩や明暗、精細感を自動で調整し、より臨場感のある映像を楽しめます。
また、消費電力が大きくなりやすい大型テレビでも、高い省エネを誇るのもシャープの特徴です。
LEDバックライトとバックライトの利用効率の高い技術で、低省電力化を実現。
高い技術のLEDバックライトは、高いコントラストや色の再現性、動画応答性などの表示性能も飛躍的に向上させました。
一方で、バックライトの効果により「画面が白く、明るくなりすぎる」「黒がぼやっとする」という短所も。
バックライトは白色なので、明るすぎるとどうしても全体が白っぽくなってしまいます。
明るい画面が苦手な方や漆黒の美しさにこだわりたい人は注意が必要です。
ソニーの特徴
ソニーは、1960年からテレビの製造・販売に着手。
すでに他メーカーではカラーテレビの販売が始まっていましたが、ソニーはラジオの技術を応用し、屋外や自動車に持ち込めるポータブルテレビを開発。
「テレビはお茶の間に据え置く」のが常識の時代に、パーソナル使用を打ち出す商品開発は先進的なソニーらしさを感じますね。
ソニーのテレビの特徴は3つ!
- 美しい映像へのこだわり
- 迫力のある音声
- 多彩なコンテンツ
ソニーはコントラストの美しい映像にこだわりをもち、液晶でも有機ELでも、美しい画像が出せる製品を追求しています。
さらに、独自で開発している超解像エンジンを搭載し、くっきりしたコントラストの映像を楽しむことができます。
ソニーならではの高性能デジタル処理とオーディオ機器のノウハウにより、音響も◎。
画面そのものから音が出る仕組みでより迫力のある音響になり、美しい映像と共に、深い臨場感を味わうことができます。
また、多彩なコンテンツを楽しめるのもBRAVIAの魅力。
Google TV・Android TVを標準搭載しており、プレイステーションとの連携や動画配信サービスはもちろん、音楽、ショッピングなどアプリを自由に追加できます。
ソニーのテレビの短所として挙げられるのは録画機能で「CM飛ばしができない」という点!
チャプター機能が付いていないため、録画した番組のCMは早送りか30秒飛ばしをしなければなりません。
録画機能を多く使う人は注意が必要です。
シャープとソニーのテレビの性能差
シャープとソニー、それぞれのテレビの特徴についてお伝えしました。
続いては、それぞれの製品について具体的な性能を比較してみましょう。
テレビの性能について、比較するべきポイントを挙げました。
- 価格
- 画面パネル
- 画素数
- 音響
- その他機能
テレビはいくつかの種類がありますが、今回は「8K液晶テレビ」と「4K有機テレビ」で比較していきます。
【8K液晶テレビ】
メーカー | シャープ | ソニー |
---|---|---|
製品 | AQUOS XLED 8T-C85DX1 | ブラビア KJ-85Z9H |
参考税込価格(円) | 1,413,000 | 1,650,000 |
画面サイズ | 85V | 85V |
画面パネル | 液晶パネル | 液晶パネル |
画素数(水平×垂直) | 7,680×4,320 | 7,680×4,320(8K) |
スピーカー実用最大出力 ※()内の数字は各スピーカーのW数 | 70W (10+10+10+10+10+10+5+5) | 80W (10+10+10+10+10+10+10+10) |
年間消費電力量:kWh/年 | 437 | 855 |
その他の機能 | ネットサービス AQUOSタイムシフト | スマホとつながる Netflix画質モード |
まずはハイスペックモデルの8K液晶テレビから。
シャープでは「AQUOS XLED 8T-C85DX1」を、ソニーでは「ブラビア KJ-85Z9H」をピックアップ。
ちなみに、ソニーの8K液晶は上記の一種類しか販売していません。
価格はオープン価格なので参考程度になりますが、シャープの方が20万円以上安くお手頃です。
スピーカー実用最大出力は、最大出力が大きいほど迫力のある音声が楽しめるため、わずかですがソニーに軍配。
年間消費電力には大きく差が出てシャープが圧勝です。
シャープでは専用の半導体を使用し、画像エンジンの構造を簡素化することで消費電力の削減に成功しています。
追加機能は、両社それぞれの魅力があり、好みもさまざまあるため、ドロー。
シャープは、YouTubeの8Kコンテンツが楽しめる「ネットサービス」を搭載。
視聴中のテレビを一時的に停止したり、戻してもう一度観ることのできる「AQUOSタイムシフト」などの機能があります。
一方、ソニーではiPhoneやAndroidスマホで見つけた動画を、ボタン一つでテレビの大画面で視聴できる機能を搭載。
Netflixが共同開発した「Netflix画質モード」で、リビングに居ながら映画館のような画質クオリティを味わうことができます。
【4K有機ELテレビ】
メーカー | シャープ | ソニー |
---|---|---|
製品 | AQUOS 4T-C65ES1 | ブラビア XRJ-65A95K |
税込価格(円) | 373,150 | 451,000 |
画面サイズ | 65V | 65V |
画面パネル | 有機ELパネル(S-Bright) | 有機ELパネル(QD-OLED) |
画素数(水平×垂直) | 3,840×2,160 | 3,840×2,160(4K) |
スピーカー実用最大出力(W) | 80 (7.5+7.5+15+15+15+10+10) | 60 (20+20+10+10) |
年間消費電力量:kWh/年 | 240 | 190 |
その他の機能 | Google Duo AQUOSタイムシフト | BRAVIA CORE PlayStation5との連携 |
続いては4K有機ELテレビ。
シャープでは「AQUOS 4T-C65ES1」を、ソニーでは「ブラビア XRJ-65A95K」をピックアップ。
価格はシャープが10万円以上安く購入しやすい価格となっています。
年間消費電力はソニーが少なく電気代がお得という結果に。
その他の機能で、シャープは、別売りのカメラを使うことでビデオ通話を楽しめる「Google Duo」に対応。
大切なシーンを見逃さない「AQUOSタイムシフト」などの機能があります。
一方、ソニーにはBRAVIA VR専用コンテンツサービス「BRAVIA CORE」を搭載。
ソニー・ピクチャーズと連携して制作した「BRAVIA CORE」は、ソニー・ピクチャーズの最新映画から過去の名作まで高画質で楽しめます♪
さらに、PlayStation5との連携機能として「オートHDRトーンマッピング」や「コンテンツ連動画質モード」を搭載。
映像に合わせて画面の明るさを最適にし、情報をしっかりと映し出したり、PS5を接続するだけでゲームモードに切り替えるなど、快適にゲームを楽しめます。
シャープのテレビをおすすめしたい人
各メーカーの特徴を伝えられても「結局どっちがいいの?」と悩む方も多いですよね?
ここからは、どんな人がオススメなのか紹介していきたいと思います。
まずはシャープのテレビをオススメしたい人の特徴は4つ!
- 高画質の液晶パネルが良い
- コスパの良いテレビが良い
- 省エネ性の高い大型テレビが欲しい
- 8K液晶を豊富なラインナップから選びたい
シャープの魅力は何といっても、液晶パネルの画質の高さ。
液晶パネルに強いこだわりを持つシャープは、パネルやバックライトなどで非常にクオリティの高い画質を誇っています。
高画質なテレビが欲しいけど、有機ELパネルには手が届かない…という人もシャープの液晶パネルであれば、安くて美しいテレビが手に入ります。
コスパの高いテレビがいい人にもシャープがオススメ。
もともと、「一家に一台」という理念の基、お手頃価格でテレビを世に送り続けたシャープの理念は今も変わりません。
低価格でクオリティの高いテレビを求めるのであれば、シャープが良いでしょう。
省エネ性の高い大型テレビが欲しい人もシャープが◎。
AQUOSの優れた技術が詰め込まれたパネルとLEDバックライトで、大画面でも消費電力を押さえています。
多くの種類やサイズから8K液晶テレビを豊富なラインナップから選びたい人もシャープ一択。
現在、8K液晶テレビはシャープで2機種・全5サイズを展開している一方、ソニーでは1機種・1サイズだけとなっています。
ちなみに、テレビは買う場所によって価格が変わります!
少しでもお得に買いたい方は、以下の記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。
【2024年版】テレビを買うならどこのお店が安い?店舗とネットでの違い
ソニーのテレビをおすすめしたい人
続いてはソニーのテレビをおすすめしたい人の特徴!
- 有機ELなど、美しい画質にこだわりたい
- 迫力のある音響を楽しみたい
- 動画配信サービスを楽しみたい
- PlayStationでゲームを楽しむことが多い
美しい画質、特に有機ELが映し出す「漆黒」に魅力を感じる人はソニーがおすすめ。
ソニーは美しい映像を作り出すため、液晶だけでなく有機ELにも注力し、多くの製品をラインナップしています。
オーディオ機器メーカーでもあるソニーは迫力ある音響も◎。
高い音声デジタル処理とオーディオ機器で培ったノウハウで、臨場感を深く味わえます。
動画配信サービス、特にNetflixやソニー・ピクチャーズの映画を楽しみたい方もソニーがオススメ。
Netflix画質モードを搭載していて、クリエイターが「見せたい」と思った通りの映像を楽しむことができます。
BRAVIA COREでソニー・ピクチャーズの映画を楽しめるので、映画通のあなたも満足できるでしょう。
PlayStationでゲームを楽しむことが多い方もソニーを選ぶべきです!
シーンの明暗に合わせて画面の明るさを自動で表現したり、自動でゲームモードに切り替えるので、手間なく快適にゲームの世界に没頭できます。
まとめ
今回は、シャープとソニーのテレビ、どっちが良いかについてお伝えしました。
シャープとソニーはどちらも、高い映像技術を誇り、性能の高い製品を送り出していますが、魅力はそれぞれ異なります。
シャープは液晶パネルにこだわり、消費者が手を伸ばしやすい価格の製品を提供。
ソニーは美しい画質を求めて有機EL開発に積極的に力を入れ、より性能が高く、エンターテインメント性の高い製品を提供しています。
画の映りや魅力に違いがあるからこそ、あなたにとって満足のいく一台を選びたいものですね。
画質の好みは、実際に見てみないと分からないところも多いので、一度実物を見て判断するのもおすすめです。
今回お伝えした両社の製品の特徴を参考にして、あなたにとって最高の一台を見つけてくださいね!