この記事では、ウルトラワイドモニターで後悔したポイントについて書いています。
「大きな画面で作業効率を上げたい」
「ウルトラワイドモニターが気になるけど、実際どうなの?」
通常のモニターより横幅が広く、多くの情報を表示できる「ウルトラワイドモニター」。
複数のウィンドウを表示できるので作業効率が良く、広い視野角でゲームや映画鑑賞用としても人気のモニターです。
一方で、「ウルトラワイドモニターで後悔した」という声も。
「せっかく買ったのに…」とならないためには、購入前に特徴やデメリットについて理解しておくことが重要です。
そこで今回は、実際に買って分かったウルトラワイドモニターの後悔ポイントをご紹介します。
ウルトラワイドモニターのメリット・デメリットをチェックし、購入をおすすめする人についても詳しくお伝えしますよ!
ウルトラワイドモニターで後悔したポイントは?
ウルトラワイドモニターで後悔するポイントやデメリットは以下の4つ!
- 場所を取る
- 動画コンテンツが見づらい
- 設置場所によっては、首が痛くなる
- ゲームによっては合わないことも
すでに購入した人の後悔ポイントを確認しておくと、あなたが購入するときの参考になりますよ。
場所の確保が必要
まず、場所の確保が必要なことがウルトラワイドモニターの後悔ポイントのひとつです。
ウルトラワイドモニターとやや大きめの通常モニターのサイズをまとめました。
モニターの種類 | 縦サイズの相場(cm) | 横サイズの相場(cm) |
---|---|---|
ウルトラワイドモニター(34インチ) | 40~57 | 70~82 |
一般的なモニター(27インチ) | 48~50 | 61 |
27インチと比較すると縦サイズはさほど変わらないものの、横幅が1.15~1.34倍ほど大きくなります。
ウルトラワイドモニター買っちゃった
— なまこ@Fenrir (@mocota_FFXIV) August 9, 2020
すごい!でかい! pic.twitter.com/yefZpEUGZZ
デスクの大きさは少なくとも奥行き70cm以上、横幅が120cm以上があると良いでしょう。
横幅が小さいデスクでも設置は可能ですが、モニターの方が大きくなるため圧迫感を感じる可能性があります。
ウルトラワイドモニターを設置するには、それなりのスペースの確保が必要です。
新聞の見開きの大きさは横81.2cm×縦54.5cm。
ウルトラワイドモニターとほぼ同じです。
新聞紙を見開きで置いて、事前にウルトラワイドモニターを設置した状態を想像してみるのもよいでしょう。
今使用しているデスクに置けるか、圧迫感はないかなど具体的にチェックすると、「思ったよりでかい…」という後悔を減らせます。
動画コンテンツが見づらい
ウルトラワイドモニターの後悔ポイントには、動画コンテンツが見づらくなることも挙げられます。
通常のモニターとウルトラワイドモニターの大きな違いのひとつが、画面のアスペクト比。
【アスペクト比とは】
ディスプレイや動画、画像などの長辺と短辺の長さを示す、「横:縦」の比率のこと。
現在は、16:9が一般的なモニターのアスペクト比。
ウルトラワイドモニターのアスペクト比は、21:9や32:9がある。
例えば、YouTubeやNetflixで配信されている動画の多くやテレビゲームのアスペクト比は16:9、もしくは2.35:1です。
上記のコンテンツもウルトラワイドモニターで表示できますが、横に伸びたり、余白ができたりします。
ウルトラワイドモニターに変更!黒の余白分が増えた。
— taniguchi(タァニ) (@taaahni) June 5, 2020
HDMI⇄type-cが無いからPC接続はお預け… pic.twitter.com/txA1TxsFbo
せっかく大画面で鑑賞しているのに、余白が気になって楽しめない可能性も。
映像の横伸びや余白が気になる人は、十分に検討してから購入しましょう。
アスペクト比が合わずに左右に現れる余白を、ウルトラワイドモニターで表示させなくする方法もあります。
Chromeの拡張機能「Zoom to Fill」や「ULTRAWIDE VIDEO」を使用すると、フルスクリーンで表示できる場合があります。
ただし、動画によっては画面の上下がカットされるため、字幕やテロップが表示されない可能性も。
どうしてもフルスクリーンで見たい場合の応急処置として、参考にしてくださいね。
設置場所によっては、首が痛くなる
ウルトラワイドモニターの後悔ポイントには、設置場所によって首が痛くなることも挙げられます。
モニターとの距離が近すぎると画面が視界に入りきらず、首を動かしてみることに。
たびたび首を横に動かすことで、首が痛くなる恐れが。
見やすい距離には個人差がありますが、60cm~100cmほどモニターから離れると作業しやすいでしょう。
奥行きが小さめ(70cm以下)のデスクの場合には、モニターアームを使用して距離を取るのもおすすめ。
圧迫感を感じない程度の作業スペースや奥行きのあるデスクがあれば、後悔しにくいでしょう。
ゲームによっては合わないことも
プレイするゲームの種類によっては、ウルトラワイドモニターが合わずに後悔することがあります。
PS4/5やNintendo Switchのアスペクト比は16:9です。
そのため、ウルトラワイドモニターでは黒い余白ができたり、左右に引き延ばされたりして表示されます。
また、PCゲームをやりたい場合には、スペックの高いゲーミングPCなどが必要です。
PCのスペックが足らないと動作に遅れが生じるなど、満足するプレイができないことも。
PC環境やプレイしたいゲーム機のアスペクト比を確認してから検討するのがおすすめです。
ウルトラワイドモニターのメリットは?
デメリットばかり紹介していきましたが、ウルトラワイドモニターには、もちろんメリットもあります。
- マルチタスクの作業がスムーズ
- 横スクロールの手間がない
- デュアルモニターより設置がラク
- 没入感が高い
マルチタスクの作業がスムーズ
ウルトラワイドモニターのメリットのひとつが、マルチタスクの作業がスムーズにできることです。
通常のモニター1台での作業と比較すると、段違いにスムーズに行えます。
ウルトラワイドモニター導入しました
— НΟΡРΥ (@hpkbn) July 23, 2018
作業領域が広い!便利! pic.twitter.com/PXuf3NNKgv
ウルトラワイドでは、複数のブラウザや資料を一度に開いて確認が可能。
また、複数のモニターを使用するデュアルモニターと比較して、映像が分断されないため動画編集等にも便利です。
複数の作業を並行して行えるので、作業効率が格段に良くなりますよ♪
横スクロールの手間がない
横スクロールをする手間がないことも、ウルトラワイドモニターのメリットです。
横幅が大きいので、横長のExcelやスプレッドシートも横スクロールすることなく表示が可能。
複数枚のデータや複数の画像の比較など、何枚ものウィンドウを並べたいときにも便利です。
動画編集のタイムラインなど横にスライドしていく作業も、手間なく操作できるでしょう。
デュアルモニターより設置がラク
デュアルモニターにする場合よりも必要な配線や電源が少なく、設置がラクなのもメリットのひとつ。
複数のモニターを設置する場合、使用するモニターの分だけ映像ケーブルと電源ケーブルが必要です。
それぞれのモニターにアームを設置する場合には、出費がさらにかさみます。
一方、ウルトラワイドモニターであれば映像・電源ケーブルはそれぞれ1つだけでOK。
電源やポートを埋めることなく、ディスプレイの表示エリアを広くできます。
設置や配置に頭を悩ませる時間も少なくなるので、設置がラクでしょう。
没入感が高い
没入感が高いことも、ウルトラワイドモニターのメリットです。
大きな画面で視野全体が画面でおおわれるため、高い没入感を味わえます。
より立体的に映像を楽しみたい人には、湾曲モニターがおすすめです。
湾曲モニターは両端がやや手前に出ているため、平面のモニターの両端よりも物理的に近くなります。
画面全体の情報が目や頭に入りやすいため、より没入感が増すでしょう。
ただし、湾曲モニターは1人での視聴が前提で、複数人での鑑賞には向きません。
価格も平面モニターよりも高い傾向にあるので、しっかり検討して選んでくださいね。
ウルトラワイドモニター購入前の注意点は?
ウルトラワイドモニター購入前の注意点には、以下が挙げられます。
- 若干お高め
- PCのスペックに注意
若干お高め
価格がやや高いことが、ウルトラワイドモニターの注意点のひとつ。
安いもので3万円程度、特に湾曲(画面が曲がっている)ものだと、5万円位~になります。
やや大きめの27インチのモニターが2万円前後で購入できるので、ウルトラワイドモニターは若干高いですね。
ちょっと試してみたい程度の気持ちでは、なかなか手の届きにくい価格と言えます。
PCのスペックに注意
高スペックのPCが必要なことも、ウルトラワイドモニターを使用する際の注意点です。
ウルトラワイドモニターは解像度が高いので、パソコンにかかる負荷が大きくなります。
負荷が大きくなりすぎると、画像がもたつくなどの原因に。
モニターの解像度はある程度満足いく画質を求めるなら「3440×1440」、さほどこだわらない人は「2560×1080」が良いでしょう。
手元にあるPCで表示できるかは、PCの仕様の外部映像出力という項目をチェックしてください。
3440×1440のモニターで表示したい場合は、3440×1440以上になっていれば表示が可能です。
【結論】ウルトラワイドモニターはどんな人におすすめ?
結論、以下に当てはまる方にはウルトラワイドモニターがおすすめです。
- 複数のウィンドウを開いて作業する人
- 設置や配線の手間をできるだけ抑えたい人
- 十分な作業スペースが確保できている人
- 高い没入感を求める人
- 黒い余白や映像の横伸びは気にしない人
複数のウィンドウを開いたマルチタスクの作業を行う人には、ウルトラワイドモニターがおすすめです。
デュアルモニターと比較して配線の手間が少なく、設置もラクにできるでしょう。
大きなモニターを設置しても問題ない広いデスクや作業スペースがある人にも、ウルトラワイドモニターは適しています。
また、映画やゲームなどで高い没入感を味わいたい人にもおすすめです。
ただし、映像コンテンツで黒い余白や映像の横伸びが気になる人は要注意。
さほど気にしないという人であれば、ウルトラワイドモニターを選んでも後悔しにくいでしょう。
ウルトラワイドモニターおすすめ3選
最後に、おすすめのウルトラワイドモニターを3選でお伝えします!
- LG モニター ディスプレイ 34WP550-B
- BenQ(ベンキュージャパン) MOBIUZ EX3410R
- Dell S3422DWG
どの製品もネット通販で4.4以上の高評価を獲得しています。
LG モニター ディスプレイ 34WP550-B
メーカー・品番 | LG・ 34WP550-B |
ディスプレイサイズ | 34インチ |
サイズ(奥行き・横幅・高さ)cm | 26 x 81.7 x 56.8 cm |
解像度 | 2560×1080 |
タイプ | 平面 |
LGの34WP550-Bは、30,000円ほどで買えるお手頃な価格が魅力です。
HDR※に対応しているため、立体感ある豊かな映像を表現できます。
HDR搭載のモニターであれば、明るい部分と暗い部分の微妙なニュアンスやディテールをより正確に再現できちゃいます!
映像出力のタイムラグを抑えるモードや暗いシーンも見やすくするゲーム機能も搭載。
Screen Splitなどウィンドウを自動で整列してくれる機能もあるため、ビジネスでも使いやすいでしょう。
できるだけ出費を抑えたい人やとりあえずウルトラワイドを試してみたい人におすすめです。
BenQ(ベンキュージャパン) MOBIUZ EX3410R
メーカー・品番 | BenQ(ベンキュージャパン) MOBIUZ EX3410R |
ディスプレイサイズ | 34インチ |
サイズ(奥行き・横幅・高さ)cm | 27 x 79.6 x 53.1cm |
解像度 | 3440 x 1440 |
タイプ | 湾曲(湾曲率1000R) |
BenQ MOBIUZ EX3410Rは、高色彩のHDRi技術や高音質のtreVoloスピーカーを搭載したゲーミングモニターです。
美しい映像と迫力ある音響で、より没入感のあるゲーミングをサポートします。
PCやゲーム機など接続する機器に応じて、3種類の映像設定ができるのもポイント。
左右(15°)、高さ(10cm)が調整可能で、長時間のプレイや作業もこなしやすくなっています。
カーブが強めの湾曲率1000Rは人間の視野とほぼ同等であり、大画面サイズでも画面全体の把握がしやすくなっています。
1000Rの湾曲率やスピーカーまでこだわったモニターを求める人に、おすすめのモニターです。
Dell S3422DWG
メーカー・品番 | Dell・S3422DWG |
ディスプレイサイズ | 34インチ |
サイズ(奥行き・横幅・高さ)cm | 23.4x 80.7 x 42.7cm |
解像度 | 3440×1440 |
タイプ | 湾曲(湾曲率1800R) |
DellのS3422DWGは、5万円台で購入できるコスパの良い湾曲モニターです。
5万円台でありながら、3440×1440の高い解像度と湾曲モニターで高い没入感を実現。
遅延の少ないなめらかな映像で、ゲームや映像コンテンツを楽しめます。
両端と上部はフレームが非常に細いため、臨場感をさらに高められるのもポイントです。
いわゆるドット抜け(輝点の欠陥)が1つでもあれば、3年間いつでも代替品に交換してくれるのも魅力。
コスパの良い湾曲モニターを求める人、ドット抜け保証に魅力を感じる人におすすめのモニターです。